髙橋明宏

髙橋明宏氏：老舗鰻割烹の継承と革新

髙橋明宏氏は、150年以上の歴史を誇る老舗鰻割烹「うなぎ割烹 髙橋屋」の四代目総料理長であり、代表取締役社長です。東京都浅草で生まれ育ち、幼少期から鰻料理に囲まれた環境で育ちました。高校卒業後、調理師専門学校やフードビジネス学科を卒業し、築地や青山、代官山などの一流店で修業を積んだ後、2009年に実家の「うなぎ割烹 髙橋屋」へ戻り、事業の立て直しに尽力しました。

老舗の伝統と現代の技術

髙橋氏は、長年受け継がれてきた伝統的な鰻の調理法を忠実に守りながらも、現代の技術や感性を融合させることで、老舗の味を進化させてきました。厳選した活鰻を季節に応じて産地を変え、丁寧に小骨を取り除き、じっくりと蒸してから備長炭で焼き上げる製法は、代々受け継がれてきた髙橋屋のこだわりです。秘伝のタレも、創業以来変わらぬ味を守り続けています。

多様な展開とメディア出演

2010年には真空パックによる通信販売を開始し、2020年には新型コロナウイルスの流行を受けて、お持ち帰り弁当にも力を入れるなど、時代の変化に対応した経営戦略も展開しています。2021年には銀座に「銀座 四代目 髙橋屋」を開店。ミシュランガイドにも掲載されるなど、高い評価を得ています。

髙橋氏は、数々のテレビ番組やラジオ番組にも出演し、その卓越した料理技術や経営手腕、そして老舗の伝統と革新について語ってきました。共演者には、世界的和食料理人である松久信幸氏もおり、長年にわたる交流があります。

著名人との交流と社会貢献

髙橋氏は、歌舞伎界や政界など、各界の著名人からも高い支持を得ており、自宅へのケータリングなども行っています。2020年のホリエモン万博ではVIP用弁当を担当するなど、その活躍は多岐に渡ります。また、青年会議所への所属や講演活動など、社会貢献にも積極的に取り組んでいます。

受賞歴と今後の展望

髙橋屋は、数々の賞を受賞しています。埼玉S級グルメTOP30店、うなぎ百選店、ミシュランガイド掲載店、国際建築デザイン賞など、その卓越した料理と店舗デザインが高く評価されています。食べログの鰻百名店にも選ばれるなど、顧客からの支持も厚いです。

髙橋明宏氏の今後の展望は、伝統を守りながら、常に新しいことに挑戦し続けることです。老舗の鰻割烹を守りながら、世界にその味を広め、日本の食文化を次世代へ繋いでいくために、更なる進化を遂げていくことでしょう。

髙橋屋の店舗情報

杉戸（杉戸町）本店: 埼玉県北葛飾郡杉戸町杉戸3丁目10番6号
銀座店: 東京都中央区銀座4-12-1 VORT銀座イーストⅡビル4F

参考文献

『蒲焼店が考える“これから”』 ＜うなぎ＞日本養殖新聞 2015年1月25日号掲載
『＜新型コロナ＞お持ち帰り弁当に注力、老舗うなぎ割烹「高橋屋」前向き　SNS駆使、真空パックも全国配送』 埼玉新聞 2020年5月1日掲載
『安倍元首相宅へ配達も…各界重鎮も地元民も愛する老舗の技　うなぎ割烹「髙橋屋」４代目社長・髙橋明宏さん』 埼玉新聞 2022年7月31日掲載
『流人道中記』 (著者:浅田次郎 中央公論新社) 2023年2月21日号掲載
『読めばもっとおいしくなる うなぎ大全』 (著者:高城 久 講談社) 2024年6月20日号掲載
『真夏のごほうび　新世代うなぎ四景』 週刊文春 2024年8月8日号掲載
* 『高橋屋　うなぎ御膳・うなぎ天丼'>[うなぎ]]　杉戸町]の特色と歴史、[[読売新聞春日部支局長が取材』 読売新聞 2024年11月8日掲載

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