髙見澤將林

髙見澤將林（たかみざわ のぶしげ）について

髙見澤將林は、1955年9月4日生まれの日本の防衛官僚です。長野県南牧村出身で、軍縮会議日本政府代表部大使を務めました。東京大学法学部を卒業後、防衛庁に入庁し、防衛政策局長、防衛研究所所長、内閣官房副長官補などを歴任しました。

人物像

長野県野沢北高等学校を卒業後、東京大学法学部を卒業。防衛庁に入庁しました。アメリカ国防大学への留学経験があり、アメリカ事情に精通しています。日米弾道ミサイル防衛の推進に尽力しました。同期には、第30代防衛事務次官の西正典がいます。

自衛隊の部隊運用を担う防衛局運用課長や、防衛政策課長、防衛政策局長などを歴任し、有力な事務次官候補と目されていました。

氏名表記について、「髙」は「高」の異体字、「澤」は「沢」の旧字体、「將」は「将」の旧字体であるため、「高見沢 将林」「高見澤 将林」「高見沢 將林」などと表記されることもあります。

略歴

1978年3月：東京大学法学部卒業
1978年4月：防衛庁採用
1993年7月：防衛庁長官官房企画官
1994年8月：米国国防総合大学客員研究員
1995年8月：防衛庁防衛局防衛政策課信頼醸成・軍備管理企画室長
1996年7月：防衛庁防衛局運用課長
1997年7月：内閣官房内閣審議官
1999年7月：防衛庁防衛局調査課長
2002年8月：防衛庁防衛局防衛政策課長
2004年7月：防衛庁長官官房審議官 兼 情報本部副本部長
2005年8月：防衛施設庁横浜防衛施設局長
2007年9月：防衛省運用企画局長
2008年1月：防衛省防衛政策局長
2011年8月：防衛省防衛研究所所長（防衛教官）
2013年7月：内閣官房副長官補（安全保障担当）、内閣官房情報セキュリティセンター長
2014年1月：国家安全保障局次長（内閣官房副長官補と兼務）
2015年1月9日：内閣サイバーセキュリティセンター長併任
2016年7月：退官
2016年12月：軍縮会議日本政府代表部大使
2020年1月：離任

著書

兼原信克・番匠幸一郎・太田昌克と共著『核兵器について、本音で話そう』（新潮新書、2022年）
兼原信克・佐々木豊成・曽我豪と共著『官邸官僚が本音で語る権力の使い方』（新潮新書、2023年）

これらの著書を通じて、核兵器問題や官邸官僚の視点からの権力について発信しています。

関連人物

西正典：第30代防衛事務次官、防衛庁同期入庁
島田和久：第34代防衛事務次官

外部リンク

* 内閣官房副長官補・国家安全保障局次長 髙見澤 將林（内閣官房ホームページ内経歴）

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