鬼ごっこ (漫画)

鬼ごっこ

『鬼ごっこ』は、黒柾志西によって描かれた日本の伝奇漫画作品です。『月刊ComicREX』（一迅社）にて2006年3月号から2009年5月号まで連載され、全4巻で完結しました。

あらすじ

物語は、主人公である頼子が学校で保健の先生に化けた悪魔の部下に襲われる場面から始まります。絶体絶命のピンチに陥った頼子を救ったのは、クラスメートの綺燐でした。綺燐は、兄である虚颯と共に悪魔の部下を撃退し、自らが鬼であることを明かします。実は、頼子は前夜にも命を狙われ、瀕死の状態に陥っていたのでした。この出会いをきっかけに、頼子を取り巻く状況は一変し、非日常的な世界へと足を踏み入れていくことになります。

登場人物

頼子（よりこ）:
本作の主人公。「継ぐ者」としての特別な力を持つ少女で、その力のために悪魔から命を狙われています。大人しい性格ですが、胸が大きいという特徴があります。

綺燐（きりん）:
鬼の少女で、頼子のクラスメート。虚颯の妹であり、妖怪組合に所属しています。組合からの依頼で、悪魔やその部下を始末する仕事を請け負っています。戦闘では、兄・虚颯の角を刀に変形させたものを武器として使用し、攻撃を担当します。頼子が「継ぐ者」の力を持つことを知り、彼女を守るために転校してきます。自身のプロポーションにコンプレックスを抱いており、スタイルの良い女性を敵視する一面も。重度のブラコンです。

虚颯（こりゅう）:
鬼の少年で、綺燐の兄。頼子のクラスメートでもあります。寡黙な性格で、妖怪組合に所属しています。戦闘では、妹・綺燐のサポートに徹します。2本の角を持つ鬼です。

理緒（りお）:
頼子のクラスメートで、友人。会うたびに頼子にセクハラ行為を繰り返します。

サト:
頼子のクラスメートで、友人。

F（エフ）:
悪魔の部下。学校の保健医に成りすまして頼子を襲撃しましたが、綺燐によって倒されました。

用語解説

継ぐ者:
人間が八百万の神々を信仰していた時代の力を持つ人間。悪魔にその力を狙われています。

悪魔:
「デーモン」や「デビル」と呼ばれる存在。日本に進出し、日本の妖怪と対立しています。

妖怪組合:
日本の妖怪によって構成される組合。綺燐と虚颯が所属しています。

餓鬼:
妖怪の使い魔のような存在。戦闘後の後始末や記憶の操作などを担当します。

書誌情報

黒柾志西 『鬼ごっこ』 一迅社〈REXコミックス〉、全4巻
第1巻、2006年11月9日発売、ISBN 978-4-7580-6031-8
第2巻、2007年5月9日発売、ISBN 978-4-7580-6049-3
第3巻、2008年5月9日発売、ISBN 978-4-7580-6094-3
第4巻、2009年7月9日発売、ISBN 978-4-7580-6155-1

関連項目

妖怪
鬼
悪魔

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