鬼太郎ひろば

鬼太郎ひろばについて

鬼太郎ひろばは、東京都調布市下石原に位置する、水木しげる氏の漫画作品『ゲゲゲの鬼太郎』の世界観をモチーフにした公園です。この公園は、地下化された京王線調布駅から西調布駅間の路線跡地の一部、約1800平方メートルを利用して整備されました。

調布市は、水木しげる氏が50年以上も居住し、数々の作品を生み出した「水木漫画の生まれた街」として知られています。鬼太郎ひろばは、この調布市が推進するプロモーションの一環として、水木プロダクションの協力を得て実現しました。整備費用は約1億円に上り、その一部はふるさと納税を活用したクラウドファンディングで賄われました。目標額の500万円を大きく上回る1000万円以上の寄付が集まったことからも、この公園への期待の高さが伺えます。

また、東映アニメーションからは鬼太郎の像が、水木プロダクションからは水木しげる氏が実際に育てていた「カイヅカイブキ」の樹木が寄贈されました。2019年5月18日の開園式典では、鬼太郎の着ぐるみが登場し、除幕式の後、調布市長や水木しげる氏の妻である武良布枝さんの挨拶が行われ、盛大に幕を開けました。

しかし、開園後には迷惑行為が相次いだため、夜間パトロールや防犯カメラの設置などの対策が講じられています。これは、公園が地域住民だけでなく、多くの観光客にも利用されるようになったことで、新たな課題が生じたことを示唆しています。

施設紹介

鬼太郎ひろばには、子供から大人まで楽しめる様々な施設が設けられています。

鬼太郎の家（滑り台）:
梯子を使って「鬼太郎の家」に入ることができます。中にはちゃぶ台があり、目玉おやじが茶碗風呂に入っている可愛らしい姿を見ることができます。出口は滑り台になっており、子供たちが楽しく遊ぶことができます。

ぬりかべクライミング:
ぬりかべの体を模したクライミングウォールです。ボルダリングのように登ることができ、子供たちの冒険心を刺激します。

一反木綿ベンチ:
一反木綿をモチーフにしたユニークなデザインのベンチで、休憩することができます。

鬼太郎像:
公園のシンボルとして、鬼太郎の像が設置されています。

妖怪と座れる縁台（ぬらりひょん）:
ぬらりひょんをモチーフにした縁台で、一緒に座って楽しむことができます。

妖怪と座れるベンチ（やまびこ）:
やまびこをモチーフにしたベンチで、休憩や会話を楽しむことができます。

公衆トイレ:
2020年12月から利用開始された公衆トイレは、男子トイレと多目的トイレの2つがあります。男子トイレは鬼太郎、女子トイレは猫娘のデザインで、国際シンボルマークは目玉おやじで表現されています。

河童の三平池 (噴水):
河童の三平をモチーフにした池と噴水があります。

まとめ

鬼太郎ひろばは、水木しげる氏の作品世界を身近に感じられる、魅力的な公園です。子供たちはもちろん、大人も童心に帰って楽しめるスポットとして、多くの人々に親しまれています。今後も、地域住民や観光客にとって、憩いの場として愛され続けることでしょう。

参考

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