鬼岩公園

鬼岩公園（おにいわこうえん）

鬼岩公園は岐阜県可児郡御嵩町から瑞浪市に広がる、飛騨木曽川国定公園に位置する自然豊かな公園です。1964年に編入され、鬼岩は国の名勝かつ天然記念物に指定されています。この公園は、可児川の源流近くに位置し、数百万年にわたる浸食によって形成された巨岩や奇石が点在しています。また、多くのツツジやモミジが植えられており、秋には美しい紅葉が楽しめる名所となっています。

公園の中には烏帽子岩があります。年に数回、大雨の後には山頂付近に滝が現れ、水の流れを楽しむことができます。近隣には鬼岩温泉という源泉もあり、観光客にとっては魅力的なスポットとなっています。さらに、鬼岩では2016年にロッククライミング用のくさびが発見され、日本フリークライミング協会と協力の下で、くさびの撤去や補修などの工事が2018年に行われました。

鬼岩の名称の由来

「鬼岩」という名称は、伝説の鬼「関の太郎」に由来しています。関の太郎は約1200年前にこの地域に住み、住民や旅人に悪行を重ねていたと言われています。最終的に後白河法皇の命を受けた兵に討伐されたという伝説が残っており、鬼岩だけでなく、鬼の住処とされる鬼の岩屋や、討伐された鬼の首が埋められた場所など、関連する地名が数多く存在しています。

岩穴くぐりの歴史

かつて鬼岩では、巨岩の間を通り抜ける「岩穴くぐり」が人気の観光名物でしたが、2010年に事故や土砂崩れの影響でそのルートは閉鎖されました。しかし、観光協会の努力により、2014年からは年間数回、この岩穴が開放されるようになりました。「鬼滅の刃」の影響で2020年の参加者が増え、2021年以降は定期的に開催されるようになりました。

福おにまつりと御朱印の魅力

鬼岩公園では1986年から毎年2月に節分祭り、「福おにまつり」が行われています。ここでは関の太郎が福鬼として厄払いをするとされ、特別な掛け声で豆まきが行われます。さらに、鬼岩ではユニークな御朱印の発行がなされており、毎月最終金曜日には金のあしらいが施された特別な御朱印の販売があります。これらの御朱印は特別なインクを使用しており、表から見ると金色、裏からは赤色に見える工夫がなされています。

鬼の一刀岩

公園の山頂近くには「鬼の一刀岩」と呼ばれる大きな亀裂の入った岩があります。この岩は「鬼滅の刃」に登場する主人公が刀で真っ二つにした岩に似ていることから、地域のPR活動の一環として名付けられました。

アクセス方法

鬼岩公園へのアクセスは多様です。鉄道の場合、名鉄広見線の御嵩駅やJR中央本線の土岐市駅が最寄りで、タクシーを利用することが一般的です。また、高速道路利用者は中央自動車道の土岐ICまたは東海環状自動車道の可児御嵩ICからアクセスできます。

様々な文化や自然が交わる鬼岩公園は、訪れる人々に多くの楽しみを提供している魅力あふれる場所です。

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