鬼怒川緑地運動公園

鬼怒川緑地運動公園：自然とスポーツが融合する宇都宮の憩いの場

鬼怒川緑地運動公園は、栃木県宇都宮市上桑島町に位置し、鬼怒川の豊かな自然を活かした広大な公園です。桑島大橋から新鬼怒橋までの約4kmにわたる鬼怒川河川敷を利用し、水辺での憩いやスポーツ・レクリエーションを楽しめる空間として整備されています。

公園の構成と主な施設

公園は大きく分けて右岸と左岸のエリアで構成されています。右岸には、広々とした多目的広場とバーベキュー広場が設置され、多くの人々が集う賑やかなエリアとなっています。バーベキュー広場は予約不要で利用でき、気軽に自然の中で食事を楽しむことができます（宿泊キャンプは禁止）。トイレも完備されていますが、トイレットペーパーは備え付けられていないため、持参が必要です。

かつては、右岸に海砂を用いた日本初の人工河川ビーチ「鬼怒ふれあいビーチ」が存在していました。夏期限定で開放され、水深50cm～70cmの浅瀬で、子供から大人まで安心して海水浴気分を味わうことができました。砂浜にはすべり台などの遊具やビーチバレーコートも設置され、多くの家族連れで賑わっていました。しかし、台風による被害や改修費用、アクセス向上などの理由から2009年に閉鎖されました。閉鎖後、栃木県唯一のビーチバレーコートも消滅しましたが、その後、いちご一会とちぎ国体開催に合わせて足利市に新たなコートが整備されています。

一方、左岸には「きよはら水辺の楽校」があり、花壇や階段護岸が整備され、静かで落ち着いた雰囲気の中で釣りや散策を楽しむことができます。自然と触れ合い、ゆったりと時間を過ごしたい方におすすめのエリアです。

さらに、左岸上流側には、野球場や多目的運動場などを備えた石井緑地があります。都市計画上は独立した施設ですが、鬼怒川緑地運動公園と一体的に利用されることも多く、広大な公園エリアを構成する重要な一部となっています。

アクセス

公園へのアクセスは、公共交通機関と車、いずれも可能です。公共交通機関の場合は、宇都宮駅から関東自動車バスを利用し、「下桑島バス停」または「石井局前」バス停下車後、徒歩でアクセスします。車の場合は、国道123号線を経由してアクセスできます。石井緑地へのアクセスは、宇都宮駅から関東自動車バスまたはジェイアールバス関東のバスを利用し「鬼怒橋東」バス停下車が便利です。

鬼怒川緑地運動公園の魅力

鬼怒川緑地運動公園は、自然豊かな環境の中で、多様なレクリエーションを楽しめる魅力的な公園です。家族でバーベキューをしたり、水辺で散策したり、スポーツを楽しんだり、様々な過ごし方ができます。宇都宮市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。かつて存在した人工ビーチは、今では思い出として、宇都宮市の百景の一つとして紹介されています。公園の歴史と自然、そして人々の賑わいを感じられる、貴重な場所と言えるでしょう。

もう一度検索