魔法使いサリー

『魔法使いサリー』

概要

『魔法使いサリー』（まほうつかいサリー）は、横山光輝による漫画およびそのアニメ化作品で、1966年に放送が開始された日本初の少女向けテレビアニメです。この作品は、魔法の国の王女であるサリーが人間界で友達と共に様々な冒険を繰り広げる愛と友情の物語として、多くの視聴者の心を掴みました。

漫画版

原作漫画は、1966年7月から1967年10月まで集英社の雑誌『りぼん』に連載されました。最初のタイトルは「魔法使いサニー」でありましたが、商標問題を経て「魔法使いサリー」と改名され、その後のアニメ版もこの名称で統一されています。1989年には、よしかわ進による漫画版も連載されましたが、単行本にはなっていません。

単行本

• - 原作完全版 魔法使いサリー（講談社、2004年）全1巻
• - 原作完全版 魔法使いサリー（講談社漫画文庫、2006年）全1巻
• - テレビ復刻版 魔法使いサリー（講談社、2007年）全1巻
• - カラー版 魔法使いサリー（小学館クリエイティブ、2014年）全1巻

アニメ版

1966年から1968年の間に放送されたアニメ版は、当初モノクロで制作され、後にカラーに移行しました。東映が制作したこのアニメは、当時の人気ドラマ『奥さまは魔女』に影響を受けており、魔法少女シリーズの先駆けとなる存在です。全109話が制作され、さまざまなエピソードを通じてサリーの成長や友情が描かれました。

ストーリー

物語は、魔法の国から人間界にやってきた小学5年生のサリーが、やがて友人たちと出会い、彼女の魔法が引き起こす出来事を通じて成長していく様子を描いています。サリーは魔法でつくった家で生活し、その中での友情や愛情、時には困難も経験しながら、明るく楽しい日々を送ります。

登場人物

• - 夢野 サリー: 主人公で、魔法の国の王女。他の友達とは普通の小学5年生として接する。
• - カブ: サリーの使い魔で、サリーの弟として人間界に住んでいる。
• - ポロン: アニメオリジナルキャラクターで、サリーの従妹。
• - 花村 よし子: サリーの友達で、男勝りな性格。
• - 春日野 すみれ: おとなしい性格で、サリーの親友。
• - 花村 利夫: よし子の父で、タクシー運転手。

影響とその後

アニメは、日本のアニメ文化における重要な作品の一つであり、後の情報やメディアに対しても影響を与えました。また、1990年には新作劇場版も制作され、20年以上の年月を経て1990年版の続編が登場しました。

再放送と現在

『魔法使いサリー』の再放送は行われ、DVDやネット配信でも視聴可能です。さらに、ミュージカルや舞台版も制作されるなど、時代を超えて多くのファンに愛され続けています。この作品は、日本のアニメのみならず文化の一部としても定着しており、今後もその魅力は色あせることがないでしょう。

もう一度検索