魔法少女まどか☆マギカのエピソード一覧

魔法少女まどか☆マギカ エピソード一覧

本記事では、2011年に放送された人気アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の各エピソードについて詳細に解説します。新房昭之監督、シャフト制作による本作は、虚淵玄氏が脚本を手掛け、蒼樹うめ氏がキャラクター原案を担当。深夜アニメとして放送され、多くの視聴者に衝撃を与えました。

各話リストと解説

各話のサブタイトルは、登場人物のセリフから取られており、脚本段階での仮題がそのまま採用されました。全てのエピソードにはアバンタイトルが入る構成となっています。

第1話: まどかの髪を結うリボンは、物語の重要な伏線として機能しています。母親が勧めたリボンが、最終話でほむらに引き継がれるという展開は、虚淵氏自身も意図していなかったものでした。新房監督は、この場面の演出について、もっと派手な色のリボンを選ばせるべきだったと述べています。

第3話: 巴マミがシャルロッテに敗北する場面は、視聴者に大きな衝撃を与えました。マミの死は、明確に描きつつもグロテスクにならないように配慮され、想像力をかき立てる表現が選択されました。この場面から生まれた「マミる」という言葉は、インターネットスラングとして定着しています。BPOでは、この場面について残酷表現に対する批判が取り上げられました。虚淵氏は、フィクションを通じて仮想体験をすることで、現実の悪夢に適応するための免疫をつけておくことが有効であるという持論を展開しています。

第10話: 暁美ほむらが鹿目まどかを救うため、同じ1か月間を何度も繰り返す過程が描かれています。ほむらが繰り返す並行世界は、16日に病院のベッドで目覚めるシーンから始まります。虚淵氏によれば、ほむらの体感時間でこの1か月間が何回繰り返されたか、という設定は特に定まっていないものの、映像で描かれた回数よりは多いとしています。最終話においてまどかが全ての時間の魔女の消滅を願ったことにより、これらの並行世界の魔女たちも生まれる前に消失しました。

第11話: オンエア版では「時事的な配慮」を理由に、台本の段階までは用意されていたセリフが一部カットされました。カットされたのは、物語終盤に登場する強敵「ワルプルギスの夜」がもたらす大災厄についてほむらが説明するセリフで、具体的には「ワルプルギスの夜は強大な力を持ちながらも普通の人には視認できないため、地震や竜巻などの自然災害として認識される」という内容です。BD/DVD版やコミカライズ版では、そのまま収録されています。

最終話: まどかによって世界が再構築され、「円環の理」という概念が登場します。この言葉は、マミ独自の造語であるかのように解釈されることもありましたが、虚淵氏は『魔法少女の間で口伝として伝承されている』ものとして、そのイメージを一部否定しています。ラストシーンは、映画『ブレイド』のオマージュとして書かれたものでしたが、演出段階での変更が加わり、さまざまな解釈の余地を残すものとなりました。

Blu-ray Disc / DVD

テレビアニメ本編の映像ソフトは、Blu-ray Disc・およびDVDでアニプレックスより発売されています。限定版には、岸田隆宏氏描き下ろしデジパックや、蒼樹うめ氏描き下ろし4コマ漫画などが付属します。オーディオコメンタリーは、悠木碧さん、斎藤千和さんの両名と各話ごとのゲストが担当します。第1話・第2話・第9話は、テレビ未放映のオリジナルエンディングが追加されたバージョンとなります。

特典ドラマCD

虚淵玄氏監修の特典ドラマCDも発売されています。

「Memories of you」: 暁美ほむらが魔法少女になる前の、鹿目まどかと初めて知り合った時間軸の詳細を描いています。
「サニーデイ ライフ」: テレビアニメ本編では対立していた魔法少女5人が、友好的な関係を築いているという設定での、コメディ的な日常風景を描いています。
「フェアウェル・ストーリー」: 魔法少女になりたてのころの佐倉杏子が、見滝原で巴マミとコンビを組んで戦っていたという過去が描かれています。

特典4コマ漫画

蒼樹うめ氏による4コマ漫画が、BD/DVD各巻初回限定盤ブックレットに収録されています。本編のパロディ的な内容が展開されます。

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