魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st

魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st

『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』は、2010年1月23日に公開されたアニメーション映画で、シリーズの映画化第一作となります。この作品は、2004年に放送されたテレビアニメ『魔法少女リリカルなのは』を基に、新たに制作されたオリジナルストーリーが展開されます。

概要

本作は、2008年7月に完全新作のアニメ映画制作が発表され、ファンの間で期待が高まりました。公開初日には新宿ミラノや109シネマズ川崎、MOVIXさいたまなどで舞台挨拶が行われ、全国19館でのスタートにもかかわらず、初日の観客動員数は39,863人、興行収入は61,292,300円という素晴らしい数字を記録しました。さらに、2010年12月には興行収入が3.8億円に達し、期間を通じて追加上映も行われ、好評を得ました。

また、作品は2010年夏にフランスのJapan Expoに参加し、高町なのは役の田村ゆかりが出演するなど、国際的な展開も見せました。続編として、『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's』が2012年に公開されることになりますが、本作の成功がその基盤を築くことになりました。

ストーリー

物語は、自称平凡な小学3年生の高町なのはが、助けを求める声に導かれて不思議なフェレット・ユーノ・スクライアと出会うところから始まります。ユーノは、異世界に存在した魔法技術の遺産「ジュエルシード」を探しに来た存在であり、その散乱したジュエルシードを集めるためになのはに協力を求めます。なのはは彼と共にこの神秘的な冒険に乗り出し、次第に魔法の世界に引き込まれていきます。

やがて、彼女は同じくジュエルシードを探す少女・フェイト・テスタロッサとも出会います。フェイトは冷酷な母・プレシアのために、なのはと衝突しますが、プレシアの真の目的を知ることで二人の運命が思いがけない方向へと進んでいくのです。

設定と特徴

この映画は、原作となるテレビアニメに忠実でありながらも、いくつかのシーンやキャラクター設定において独自のアレンジが施されています。具体的には、アニメ版全13話を130分にまとめているため、一部のシーンがカットされていますが、映画ならではのオリジナルシーンも追加されています。登場キャラクターの衣装やデザインも異なり、プレシアの過去がより詳細に描かれるなどの特徴があります。

声の出演とスタッフ

声優陣はテレビアニメ版とほぼ同じで、高町なのは役には田村ゆかり、フェイト・テスタロッサには水樹奈々が担当しています。制作には、原作・脚本に都築真紀、監督に草川啓造、キャラクターデザインには奥田泰弘らが名を連ねています。音楽も佐野広明が担当し、主題歌は水樹奈々による「PHANTOM MINDS」が使用されています。

まとめ

『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』は、シリーズファン待望の作品として多くの支持を受け、さらに続編への期待を高めました。物語の魅力と圧倒的な映像美が融合し、観客を引き込む力を持ったこの映画は、魔法少女ものの新しいページを開くこととなりました。

もう一度検索