魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-

魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY- (なのはGOD)とは

『魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-』、通称『なのはGOD』は、バンダイナムコゲームスより2011年12月22日に発売されたPlayStation Portable用対戦型格闘ゲームです。

『魔法少女リリカルなのはA's』を題材としたゲーム版の2作目にあたり、前作のシステムを継承しつつ、多数の新要素が追加されています。特に、オリジナルキャラクターであるアミティエ・フローリアンとキリエ・フローリアンの登場、前作でNPCだったユーノ・スクライアとアルフのプレイアブル化は大きな話題となりました。

さらに、時間遡行という要素を取り入れたことで、『魔法少女リリカルなのはViVid』からヴィヴィオ・タカマチとアインハルト・ストラトスが、『魔法戦記リリカルなのはForce』からトーマ・アヴェニールが参戦するなど、シリーズの垣根を超えたクロスオーバーが実現しました。

TVシリーズとは異なるパラレルワールドという設定を活かし、正史にとらわれない、いわば「お祭りゲー」のような方向性が打ち出されており、『魔法少女リリカルなのはStrikerS』のキャラクターは登場しないものの、過去作のキャラクター達との夢の共演が楽しめます。

版権表記が「なのはA's PROJECT」から「都築真紀」に変更され、レーベルもナムコレーベルからバンプレストレーベルに変更されている点も特徴です。

都築真紀作品において『時間改変』がストーリーに組み込まれるのは『とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱』以来であり、キャラクターが実際にタイムトラベルを行うのは本作が初となります。

ストーリー

前作『-THE BATTLE OF ACES-』から約3ヶ月後、未来からアミティエとキリエのフローリアン姉妹が現れます。キリエはある目的を達成するために、アミティエはそれを阻止するために戦いを繰り広げ、その戦いが時間の流れを歪め、過去と未来が複雑に絡み合っていきます。

ゲームシステム

前作から「レンジシフトバトル」を引き継ぎつつ、カメラアングルを調整することで、より臨場感あふれるバトルが楽しめるようになっています。

登場キャラクター

本作には、シリーズの主要キャラクターに加え、個性的なオリジナルキャラクターが登場します。一部キャラクターは、特定の条件を満たすことで、過去のナムコゲームにちなんだコスチュームに着せ替えが可能です。

アミティエ・フローリアン: 本作の主人公の一人。妹のキリエを追って過去へやってきたアンドロイド「ギアーズ」。故郷エルトリアを救うため過去に介入しようとするキリエを阻止しようとします。
キリエ・フローリアン: 本作のもう一人の主人公。アミティエの妹。エルトリアを救うために必要なエグザミアを入手するため、過去で「砕け得ぬ闇」の復活を目論みます。
高町なのは: アミティエとキリエを追う中で、未来から来た娘ヴィヴィオと出会い、交流を深めます。
フェイト・テスタロッサ: アルフと共にキリエを追跡する中で、キリエの真意に触れます。
八神はやて: 復活したディアーチェ達を止めようとしますが、彼女たちの本質を知り、親しくなろうとします。
ユーノ・スクライア: 前作ではセリフのみの登場でしたが、本作ではプレイアブルキャラクターとして参戦します。
アルフ: 同じく前作からプレイアブル化。感情的な性格から、ヴィータと衝突することもあります。
ヴィータ: はやて達と共にアミティエ達を追跡する中で、リーゼロッテと出会い、過去の出来事を知ります。
シグナム: はやてから事情を聞き、ディアーチェやキリエ達を追う中で、トーマ達やリニスと遭遇します。
シャマル: 管理局の医療班として、周囲から「シャマル先生」と呼ばれています。
ザフィーラ: 寡黙ながらも仲間達を支えます。
クロノ・ハラオウン: メンバーのリーダーとして、仲間達を陰で支え、キリエの本心を見抜きます。
リインフォース: 余命わずかながらも、はやてと行動を共にします。
リーゼアリア&リーゼロッテ: 管理局を退職後、独自に調査を行っています。闇の書事件での負い目から、はやて達との接触を避けています。
星光の殲滅者（シュテル・ザ・デストラクター）: マテリアルの頭脳的存在。冷静な性格で、なのはとの戦いを楽しんでいます。
雷刃の襲撃者（レヴィ・ザ・スラッシャー）: マテリアルの一員。力自慢ですが、頭の回転はあまり良くありません。
闇統べる王（ロード・ディアーチェ）: マテリアルのリーダー。砕けぬ闇を我が物にするため、当初はやて達と敵対していました。
高町ヴィヴィオ: 13年前の海鳴市にタイムスリップしてしまいます。
アインハルト・ストラトス: ヴィヴィオと共にタイムスリップし、状況を把握しようと努めます。
トーマ・アヴェニール&リリィ・シュトロゼック: 特務六課として過ごしていた時間からタイムスリップします。
プレシア・テスタロッサ: PT事件までの記憶を持つ闇の欠片として登場。アリシアの死という過去を変えるため、キリエ達を探します。
リニス: 消滅までの記憶を持つ闇の欠片として出現。フェイトとアルフへの心残りから、2人と再会します。
砕け得ぬ闇（U-D）: キリエやディアーチェ達の目的である少女。争いごとを好みません。

主題歌

オープニングテーマ:「ROMANCERS' NEO」歌：水樹奈々
エンディングテーマ:「滑空の果てのイノセント」歌：田村ゆかり

関連作品

漫画: 『コンプエース』にて連載されたパロディ4コマ漫画『魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY- マテリアル娘。』
* ドラマCD: 本作のストーリーを補完するサウンドステージが、『メガミマガジン』や『アニメディア』の付録として同梱されました。

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