魚崎出入口

概要

魚崎出入口（うおざきでいりぐち）は、日本の兵庫県神戸市東灘区に所在する阪神高速道路3号神戸線の重要なインターチェンジの一つです。この出入口は、全ての方向へのアクセスを可能とするフルインターチェンジとは異なり、特定の方向への交通にのみ対応する「ハーフインターチェンジ」として運用されています。具体的には、阪神高速3号神戸線の下り線（大阪方面行き）への入口と、上り線（神戸・京橋方面行き）からの出口のみが設置されています。この構造のため、大阪方面から来て魚崎で降りることは可能ですが、魚崎から神戸方面へ向かって阪神高速に乗ることはできません。

路線情報

魚崎出入口が位置するのは、阪神高速道路の基幹路線の一つである3号神戸線上であり、路線ナンバリングは「3-13」が割り当てられています。このナンバリングは、阪神高速道路網における当該出入口の識別に用いられ、利用者がナビゲーションシステムや地図上で経路を確認する際に役立ちます。3号神戸線は、大阪と神戸を結ぶ大動脈であり、沿岸部の主要な都市間輸送を担っています。

接続する道路

魚崎出入口が一般道路と接続する主要なルートは、国道43号（通称：第二阪神国道）です。国道43号は、大阪府大阪市西区から兵庫県神戸市中央区を経て明石市に至る、京阪神間の沿岸部を東西に横断する非常に重要な幹線道路です。この接続により、魚崎出入口は阪神高速3号神戸線と国道43号との間の交通を結びつける役割を果たしており、周辺地域はもちろんのこと、さらに広範なエリアへのアクセスポイントとしての機能を担っています。国道43号沿線には、商業施設や工業施設、住宅地などが密集しており、この出入口の重要性を高めています。

料金所

魚崎出入口には、高速道路利用料金を徴収するための「魚崎料金所」が設置されています。この料金所には、合計で2つの料金収受ブースが設けられています。内訳としては、ETC（自動料金収受システム）を利用する車両専用のブースが1つと、ETCだけでなく、現金など他の方法での支払いにも対応しているETC/一般ブースが1つ配置されています。この構成により、様々な支払い方法を利用するドライバーがスムーズに料金支払いを済ませ、高速道路への流入またはからの退出を円滑に行えるようになっています。料金所は通常24時間体制で運用されています。

周辺施設

魚崎出入口の周辺地域は、神戸市東灘区の中でも特に灘五郷の一つである魚崎郷に属しており、古くから酒造りが盛んな地域として知られています。周辺の著名な施設の一つに、「櫻正宗記念館櫻宴」があります。これは、日本の伝統的な酒造メーカーである櫻正宗の記念館であり、日本の酒文化や歴史、製造工程などを学ぶことができる施設です。魚崎出入口を利用することで、このような地域の文化的な拠点へのアクセスが容易になります。周辺には、住宅地や企業の事業所、商業施設などが混在しており、地域の生活や経済活動を支える交通拠点としての側面も持ち合わせています。

隣接するインターチェンジ

阪神高速3号神戸線における魚崎出入口の前後のインターチェンジは以下の通りです。

大阪方面: 魚崎出入口 (3-13) の一つ大阪寄りに位置するのは、深江出入口 (3-12) です。
神戸方面: 魚崎出入口 (3-13) の一つ神戸寄りに位置するのは、摩耶出入口 (3-14, 3-15) です。摩耶出入口は、方面によって入口と出口のナンバリングが分かれています。

これらの隣接するインターチェンジとの位置関係を把握することは、特に魚崎出入口がハーフICであることを踏まえると、利用する方向や目的地の最寄り出入口を選択する上で非常に重要となります。

その他の情報

魚崎出入口に関する情報は、「日本のインターチェンジ一覧」のような高速道路関連の資料で確認することができます。また、阪神高速道路株式会社の公式サイトでは、最新の交通状況、料金情報、通行止め情報、路線図など、阪神高速道路を利用する上で役立つ詳細な情報を入手することが可能です。魚崎出入口は、その機能上の制限があるため、利用を計画する際には、入口と出口の方向が自身の通行目的と合致するかを事前に確認することが推奨されます。神戸市東灘区という地域における交通ネットワークの一翼を担う重要な施設と言えるでしょう。

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