魚沼市立守門中学校

魚沼市立守門中学校

新潟県魚沼市にかつて存在していた公立中学校です。昭和53年（1978年）に開校し、平成31年（2019年）3月31日に閉校するまでの約40年間、地域の学び舎として重要な役割を果たしました。

沿革

守門中学校の設立は、昭和53年（1978年）4月1日に遡ります。これは、当時北魚沼郡守門村内にあった須原中学校と上条中学校の二校を統合することによって実現しました。新たな学校の校舎は、同年9月14日に完成し、生徒たちが新しい環境での学習を始めることになりました。

開校から時を経て、平成16年（2004年）には、この地域にとって忘れられない出来事が発生します。同年10月23日17時56分に発生した新潟県中越地震の本震（マグニチュード6.8）では、守門中学校の所在地でも震度6弱という強い揺れが観測されました。この地震は、学校の日常にも少なからず影響を与えたと考えられます。

さらに、平成16年（2004年）11月1日には、自治体の合併に伴い学校の名称が変更されました。北魚沼郡守門村が周辺市町村と合併して魚沼市となったため、本校も「魚沼市立守門中学校」と改称されました。

そして、時代の流れと共に生徒数が減少する中で、守門中学校は他の学校との再編の道を歩むことになります。平成31年（2019年）3月31日をもって、本校はその歴史に幕を下ろしました。閉校後、魚沼市立入広瀬中学校と統合され、新たに「魚沼市立魚沼北中学校」として開校し、守門中学校の学び舎としての機能は引き継がれました。

部活動

守門中学校では、生徒たちの体力向上や文化的な感性を育むため、様々な部活動が盛んに行われていました。主な部活動は以下の通りです。

運動系

ソフトテニス部
バスケットボール部
バレーボール部
卓球部
スキー部（クロスカントリー部門、アルペンスキー部門に分かれて活動）
水泳（学校の部活動ではなく、外部のクラブチームに所属している生徒が中心となって活動に参加）

文化系

* 吹奏楽部

これらの部活動を通じて、生徒たちは技術を磨き、仲間との絆を深めました。

通学区域

本校の通学区域は、旧守門村の全域をカバーしていました。村内の各地域から多くの生徒が通学し、学校生活を送っていました。

交通アクセス

学校へのアクセスは比較的良好でした。最寄りの駅は、東日本旅客鉄道（JR東日本）只見線の越後須原駅で、駅から学校までは徒歩でおよそ4分という近距離に位置していました。

その他

守門中学校に関連する特筆すべき記録として、自然環境に関するものがあります。昭和54年（1979年）6月23日には、学校の敷地内、あるいはその極めて近い場所で、希少な水生昆虫であるタガメが記録されました。これは、当時の学校周辺に豊かな自然が残されていたことを示す貴重な証拠です。しかし、この記録を最後に、その後平成31年（2019年）までの40年間、新潟県内においてはタガメの確実な生息記録が得られていません。このような状況を踏まえ、タガメは平成13年（2001年）に発行された新潟県のレッドデータブックにおいて「絶滅危惧I類」に指定されており、県内における絶滅の危機が極めて高い状況にあるとされています。守門中学校でのタガメの記録は、地域の生物多様性の変化や、希少種の保全の重要性を考える上で、現在でも大きな意味を持つと言えるでしょう。

守門中学校は閉校しましたが、地域社会におけるその存在は人々の記憶の中に留まり、卒業生たちはそれぞれの道を歩んでいます。閉校に関する詳細や、後進の学校についての情報は、魚沼市の公式ウェブサイトなどで参照することが可能です。

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