鮎川哲也賞

鮎川哲也賞

鮎川哲也賞は、東京創元社が主催する公募形式の新人文学賞です。「創意と情熱溢れる鮮烈な推理長編」を募集し、ミステリー界に新たな才能を送り出すことを目的としています。

概要

1988年、東京創元社が全13巻の書き下ろし推理小説シリーズ「鮎川哲也と十三の謎」を刊行した際、最終巻である「十三番目の椅子」を一般公募したことが、賞の創設のきっかけとなりました。翌年、この企画を発展させる形で鮎川哲也賞が創設されました。

正賞は、ミステリー界の巨匠、コナン・ドイルの像。副賞として印税全額が贈られます。受賞作は毎年10月前後に東京創元社から刊行され、多くのミステリーファンに読まれています。

贈呈式は、飯田橋にあるホテルメトロポリタンエドモント〈悠久の間〉にて、ミステリーズ!新人賞と合同で開催されます。

応募要項

作品枚数：400字詰原稿用紙360～650枚
応募締切：10月31日
結果発表：ホームページ（4月頃） / ミステリーズ!誌上（6月刊）
授賞式：10月頃

選考委員

選考委員は、ミステリー界を代表する作家や評論家が務めてきました。過去の選考委員は以下の通りです。

鮎川哲也
紀田順一郎
中島河太郎
有栖川有栖
土屋隆夫
綾辻行人
島田荘司
笠井潔
山田正紀
北村薫
芦辺拓
辻真先
近藤史恵
加納朋子
東川篤哉
麻耶雄嵩
青崎有吾

受賞作品

数々の名作が鮎川哲也賞から生まれています。

今邑彩 『卍の殺人』（1989年）
依井貴裕 『記念樹（メモリアル・トゥリー）』（1990年）

関連項目

推理小説の賞
東京創元社
ミステリーズ!新人賞
創元推理短編賞
創元推理評論賞

外部リンク

東京創元社
東京創元社 鮎川哲也賞

鮎川哲也賞は、ミステリー作家を目指す人々にとって、重要な登竜門の一つとなっています。この賞から、新たな才能が羽ばたき、ミステリー界をさらに盛り上げていくことが期待されます。

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