鮎川浜丁

鮎川浜丁について

鮎川浜丁（あゆかわはまちょう）は、宮城県石巻市に存在する町丁であり、郵便番号は986-2524です。この地域は2023年5月31日時点で人口や世帯数が0人・0世帯とされており、住居表示は全ての地域で未実施です。また、鮎川浜丁は単独町名であり、丁目を持たないのが特徴です。

地理

鮎川浜丁は牡鹿半島の先端、鮎川地区に位置しており、北側には鮎川大町があります。それ以外は鮎川浜に囲まれており、海の景観が魅力です。この地域の面積は小さいですが、東日本大震災前までは牡鹿町の中心部として賑わいを見せていました。鮎川浜丁からおしかホエールランドを結ぶ「浜辺のホエールロード」は、ふるさとを紹介する道としても知られていました。しかし、震災の影響でこの地域は津波による壊滅的な被害を受け、2012年には全域が災害危険区域に指定されたため、新しい住宅や改築が不可能となっています。

歴史

鮎川浜丁の歴史は長く、年代不明の時期にその名がつけられたとされています。2005年4月1日には牡鹿町が他の自治体と合併し、新しい石巻市が誕生します。この際、以前の字名が削除され、鮎川浜丁として知られるようになります。

2011年3月11日、東日本大震災が発生し、浜丁は津波によって全壊するという悲劇的な状況に見舞われました。被害を受けた建物は51棟に達し、全壊率は100％という酷い結果となりました。これを受け、2012年12月には全域が災害危険区域に指定され、再建が困難になりました。このような状況の中で地域の再生に向けた取り組みも見られます。

2016年には石巻市水産物地方卸売市場牡鹿売場と牡鹿製氷冷蔵庫が完成し、地域の活性化につながることが期待されています。また、2018年には地域拠点エリア条例に従い、周辺の有効活用が進められました。この際、鮎川浜丁の一部土地が別の地区に編入されるという変更もありました。

世帯数と人口

2023年4月1日現在、鮎川浜丁には世帯数も人口も0の状態が続いています。過去の繁栄を知る人々にとって、この現状は心痛むものがあります。

教育施設

鮎川浜丁には公立の小学校や中学校の学区は存在しませんが、近くの学区に住む学生は公共交通機関を利用して通学しています。

周辺施設

公共の施設として、鮎川浜丁には石巻市水産物地方卸売市場牡鹿売場や牡鹿製氷冷蔵庫があります。また、地域の漁業協同組合や飲食店も位置しています。具体的には、鮎川浜丁55に牡鹿漁業協同組合、10に上海楼があります。

交通アクセス

鮎川浜丁内には鉄道やバス路線は通っておらず、最寄りのバス停は鮎川大町です。道路は宮城県道2号石巻鮎川線が主要なアクセス路となっています。

まとめ

鮎川浜丁は、その地理的特性や歴史から多くの人々に愛されてきましたが、東日本大震災の影響により現状は厳しいものとなっています。地域の再生には時間が必要ですが、未来への希望を持って再開発に向けた取り組みが行われることが期待されます。

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