鳥取大学前駅

鳥取大学前駅（とっとりだいがくまええき）

鳥取大学前駅は、鳥取県鳥取市湖山町南五丁目に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線の駅です。この駅は、その名の通り、鳥取大学の鳥取キャンパスのすぐ前にあり、学生や訪問者にとって非常に便利な交通機関です。

概要

この駅は特急「スーパーはくと」や観光列車「あめつち」をはじめ、多くの特急・普通列車が停車するため、地域における重要な交通拠点となっています。また、快速「とっとりライナー」も全て停車し、アクセスの利便性が高まっています。かつては、鳥取大学の受験日には「ビクトリーいなば」と名付けられた臨時列車が運行されていましたが、後の定期列車の増発により、現在は運行されていません。

駅周辺には、半径1km内に小・中・高校が5校あり、住宅の開発も進行中です。そのため、この駅は地元の要望に応じて設置された経緯があります。

歴史

開業・発展の経緯

• - 1995年（平成7年） 3月：鳥取県および鳥取市の要望により、駅の建設が着手されました。当初、仮称は「西湖山」とされました。
• - 1995年（平成7年） 7月27日：JR山陰本線の湖山駅と末恒駅の間に新たに開業しました。
• - 2010年（平成22年） 3月13日：この日のダイヤ改正により、特急列車の一部が停車することとなりました。
• - 2013年（平成25年） 3月16日：ダイヤ改正により、すべての快速「とっとりライナー」が停車するようになりました。
• - 2014年（平成26年） 3月15日：この日から、「スーパーまつかぜ」および「スーパーおき」の全停車駅となります。
• - 2016年（平成28年） 9月30日：みどりの窓口の営業を終了。
• - 2016年（平成28年） 10月1日：新たにみどりの券売機プラスが導入されます。
• - 2024年（令和6年） 4月1日：無人駅化が実施されます。
• - 2025年（令和7年） 春：ICカード「ICOCA」の使用が可能になる予定です。

駅構造

鳥取大学前駅は、米子方面に向かって右側に1面1線の単式ホームを持つ地上駅です。駅舎は約25m²の広さですが、地形の影響により、ホームは駅舎から1段下に位置しています。そのため、改札からホームへは階段またはスロープを利用する必要があります。駅の建設にかかった費用の多くは、鳥取開発公社が負担したほか、鳥取県は駅前広場や駐輪場の整備にも寄与しています。

現在、駅は無人で運営されており、みどりの券売機プラスが設置されています。また、駅前にはバスロータリーが整備されています。

利用状況

「鳥取市統計要覧」によると、2020年度の乗車人員は56.0万人で、1日平均1,534人となっています。この数字からも、地域における重要な交通機関であることがうかがえます。

駅周辺施設

駅近くには、鳥取大学があり、特に学生にとって利用頻度が高い駅です。その他、鳥取空港へのアクセスも便利で、北に約1.6kmの距離に位置しています。

周辺には以下の施設があります：

• - 湖山池
• - Sマート湖山店
• - マルイ湖山店
• - 湖山郵便局
• - 鳥取銀行湖山支店、など。

バス路線

駅の東側には「鳥取大学前」バス停があり、ここからのバス路線も利用可能です。駅から300mほど東には「鳥商前」のバス停、さらに北には「湖陵高校前」のバス停が設置されています。

このように、鳥取大学前駅は教育機関へのアクセスを提供し、地域の交通インフラとして重要な役割を果たしています。

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