鳥取県道・兵庫県道103号若桜湯村温泉線

鳥取県道・兵庫県道103号若桜湯村温泉線（とっとりけんどう・ひょうごけんどう103ごう わかさゆむらおんせんせん）は、鳥取県八頭郡若桜町から兵庫県美方郡新温泉町にかけて敷設された一般県道です。二つの県を跨ぐ幹線道路の一つとして位置づけられていますが、区間によっては車両の通行が不可能な箇所も存在します。

路線概要

この路線は、鳥取県八頭郡若桜町の若桜地区を起点とし、兵庫県美方郡新温泉町の歌長地区を終点とする総延長不明（入力情報に総延長の記載なし）の県道です。

具体的には、起点は鳥取県八頭郡若桜町大字若桜に位置し、鳥取県道176号若桜停車場線と接続しています。一方、終点は兵庫県美方郡新温泉町歌長にある歌長北交差点で、ここで国道9号に接続しており、日本海側主要幹線道路へのアクセスを担っています。

歴史

現在の路線は、2006年（平成18年）3月31日に鳥取県による告示第203号をもって正式に認定されました。

その前身としては、鳥取県道・兵庫県道103号若桜温泉線が存在しました。これは、兵庫県美方郡に属していた温泉町と浜坂町が合併し、現在の新温泉町が成立したことに伴い、路線の名称が変更されたものです。さらに遡ると、1982年（昭和57年）から1994年（平成6年）にかけては、鳥取県道121号および兵庫県道245号という異なる整理番号を持つ若桜温泉線として指定されていた時期もあります。

通行不能区間と迂回

若桜湯村温泉線には、複数の通行不能区間が設定されています。特に、鳥取県八頭郡若桜町大字諸鹿の屏風岩北東付近、そして同大字諸鹿から兵庫県美方郡新温泉町岸田に至る区間、さらに岸田から新温泉町中辻にかけての区間は車両による通り抜けができません。

特筆すべきは、鳥取県八頭郡若桜町大字諸鹿にある屏風岩の上方部周辺には通行可能な区間が存在するものの、若桜町側からはこの区間に直接到達することが困難である点です。現状では、鳥取県八頭郡八頭町を経由するルートを利用する必要があり、この区間へのアクセスには注意が必要です。

路線状況

路線上にはいくつかの構造物が見られます。

鳥取県側には、八東川を渡る赤松橋があり、八頭郡若桜町大字若桜と大字赤松を結んでいます。

兵庫県側には、湯村トンネルがあります。このトンネルは延長350メートルで、1992年（平成4年）に竣工しました。

通過自治体と交差する主な道路・鉄道

本路線が通過する自治体は以下の通りです。

鳥取県八頭郡若桜町
兵庫県美方郡新温泉町

主要な交差道路としては、起点で鳥取県道176号若桜停車場線、終点で国道9号と接続しています。また、若桜町内では若桜鉄道若桜線と交差または並行する箇所があります。

沿線の主な施設・景観

沿線には、地域の生活や観光に関連する様々な場所があります。

若桜鉄道若桜線 若桜駅: 路線の起点近くに位置する鉄道駅。
屏風岩、大鹿滝、霧ヶ滝渓谷: 自然豊かな景観や滝。
中国自然歩道: 広域にわたる自然歩道の一部が沿線を経由。
但馬牧場公園: 兵庫県側の観光施設。
照来郵便局、新温泉町立照来小学校、湯村郵便局: 地域住民にとって重要な施設。
湯村温泉: 兵庫県を代表する温泉地であり、路線の名称にも含まれる目的地の一つ。
* 湯村温泉ヘリポート: 緊急時などに利用される施設。

これらの沿線施設や景観は、この県道が地域の生活道としてだけでなく、観光ルートとしての役割も担っていることを示しています。ただし、前述の通行不能区間に注意して利用する必要があります。

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