鳥居忠房

鳥居忠房（1606年 - 1637年）は、江戸時代初期に生きた武将であり、甲斐谷村藩の第2代藩主です。初代藩主・鳥居成次の長男として生まれ、幼名を太郎八と名付けられました。正室には有馬豊氏の娘を迎えています。

1624年、忠房は従五位下淡路守に叙任されます。1631年には父の死去に伴い家督を相続し、谷村藩の藩主となりました。同時に、徳川忠長の附家老という重要な役職も担うことになります。しかし、翌1632年、忠長が幕府の命令によって改易されるという事態が発生。これに連座する形で、忠房もまた改易処分を受け、一族である出羽山形藩主・鳥居忠恒のもとに預けられ、山形での蟄居生活を余儀なくされました。

1636年9月18日、忠房はついに赦免されます。しかし、その喜びもつかの間、翌1637年7月、32歳という若さでこの世を去りました。彼の死後、家督は弟の忠春が継承することとなりました。法号は宗忠。

鳥居忠房は、短いながらも激動の人生を送った人物と言えるでしょう。藩主としての期間は短く、不遇な時期も経験しましたが、その存在は歴史に刻まれています。

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