鳥山求

鳥山求（とりやま もとむ）は、日本のゲーム業界で多岐にわたる活躍を見せるゲームクリエイターであり、株式会社スクウェア・エニックスに所属しています。1995年にスクウェア（現在のスクウェア・エニックス）に入社して以来、シナリオライター、イベントプランナーとしての経験を積み重ね、そのキャリアをスタートさせました。彼の才能が開花したのは、『ファイナルファンタジーX-2』で初めてディレクターを務めた時でした。この作品を皮切りに、数々のプロジェクトで中心的な役割を担い、ゲーム制作における深い知識と情熱を発揮しています。

鳥山氏は、単なるゲームクリエイターとしてだけでなく、映画『男はつらいよ』シリーズの熱狂的なファンとしても知られています。その情熱は、クイズ番組への出演や関連書籍の執筆にまで及ぶほどです。この事実は、彼の多面的な人物像を物語っており、ゲーム制作に対する真摯な姿勢と、幅広い興味を持つクリエイターとしての魅力を際立たせています。

彼の主な作品としては、『バハムートラグーン』でストーリーイベントプランナー、『ファイナルファンタジーVII』でイベントプランナーを担当しました。その後、『レーシングラグーン』ではシナリオライターを務め、その才能を発揮しました。また、『ファイナルファンタジーX』ではイベントディレクターとして作品に深く関わり、その後の『ファイナルファンタジーX-2』ではディレクターとして手腕を発揮しました。

さらに、PLAYSTATION 3のテクニカルデモのディレクターや、『ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング』ではディレクター兼シナリオを担当。Wiiウェア向けタイトル『小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』ではシナリオディレクターを担当しました。また、『ディシディア ファイナルファンタジー』ではシナリオスーパーバイザーとして、作品の根幹を支える重要な役割を担っています。

携帯電話ゲームの追加シナリオ「コネクティング・メヰル」ではシナリオ原案を担当し、Wiiウェアの『光と闇の姫君と世界征服の塔 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』では再びシナリオディレクターとして活躍しました。ニンテンドーDS向けタイトル『ブラッド オブ バハムート』では石山貴也氏とともにディレクターを担当。Wiiの『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST -暁の王子-』ではシナリオディレクターを務めました。

そして、『ファイナルファンタジーXIII』ではディレクターとシナリオの両方を担当し、シリーズの新たな方向性を打ち出しました。また、『フロントミッション エボルヴ』ではシニアライターとして、その世界観を深めています。

PlayStation Portable向けタイトル『ザ・サード バースデイ』ではシナリオディレクターとして、独特な世界観を構築しました。iPhone/iPod touch/iPad向けの『Imaginary Range』では監修として、プロジェクトに貢献しています。

『ファイナルファンタジーXIII-2』では再びディレクターを務め、シリーズの更なる展開を牽引。続く『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』でもディレクターとして作品をまとめ上げました。近年では、『メビウス ファイナルファンタジー』のディレクターを務めるなど、プラットフォームを問わず、幅広いゲーム開発に携わっています。

さらに、大作『ファイナルファンタジーVII リメイク』ではCo.ディレクターとして、リメイクプロジェクトの成功に貢献。そして、2023年には『ファイナルファンタジーVII エバークライシス』のディレクターとして、その手腕を発揮し続けています。

鳥山求は、スクウェア・エニックスを代表するクリエイターの一人であり、彼の作品は多くのゲームファンに愛され続けています。その多才な才能と、ゲーム制作への情熱は、これからも多くの人々に感動と興奮を与え続けることでしょう。

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