鳥越忠行

鳥越忠行は、1939年11月4日に北海道勇払郡苫小牧町（現在の苫小牧市）で生まれ、2024年2月22日に肝細胞癌のため84歳で逝去した日本の政治家です。彼は、長年にわたり苫小牧市の発展に貢献し、特に市長として4期を務めたことで知られています。没後、正五位に叙されました。

鳥越氏は、北海道苫小牧東高等学校を卒業後、苫小牧市役所に入庁し、地方自治の世界に足を踏み入れました。1975年には苫小牧市議会議員に初当選し、政治家としてのキャリアをスタートさせます。1983年の苫小牧市長選挙では、革新系の候補として立候補しましたが、惜しくも次点に終わりました。

1987年、鳥越氏は捲土重来を期し、苫小牧市長選挙に再び挑戦。現職の市長を破り、見事初当選を果たします。その後、1991年、1995年、1999年と、3回連続で無投票当選という記録を打ち立て、その政治手腕と市民からの信頼の厚さを示しました。しかし、2003年の市長選挙では、保守系の桜井忠氏に敗れ、市長の座を明け渡すことになります。

2006年、桜井忠氏の辞職に伴い行われた市長選挙に、鳥越氏は再び立候補しましたが、元衆議院議員の岩倉博文氏に敗れ、市長への返り咲きは叶いませんでした。長年の政治活動が評価され、2013年には旭日小綬章を受章しています。

鳥越忠行氏は、苫小牧市の政治において重要な役割を果たした人物であり、その功績は多岐にわたります。市議会議員としての活動から、市長としての4期にわたる市政運営、そして旭日小綬章の受章に至るまで、彼の足跡は苫小牧市の歴史に深く刻まれています。

参考文献

* 『新訂 現代政治家人名事典 : 中央・地方の政治家4000人』日外アソシエーツ、2005年。

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