鳥飼仁和寺大橋有料道路

鳥飼仁和寺大橋有料道路

鳥飼仁和寺大橋有料道路は、大阪府道15号八尾茨木線に位置し、大阪府寝屋川市仁和寺本町と摂津市鳥飼中を結ぶ延長688メートルの有料道路です。この道路は、交通の利便性を高めることを目的に建設されました。

橋の歴史と目的

1983年に建設が始まったこの橋は、1987年に開通しました。その目的は、近隣の鳥飼大橋における交通渋滞を緩和し、大阪府の東部および東北部の交通をよりスムーズにすることでした。大阪府道路公社が管理を行っており、当初は30年の有料期間が設定されていました。

しかし、交通量が予想を下回り、計画通りの償還ができなかったため、2016年に無料化を10年延長する方針が決定されました。それでも、未回収の債務は約55億円にのぼる見込みで、府は出資金の放棄を検討しています。この橋は、周辺地域の住民にとって重要な交通路であり、通行料金が100円ということから「100円橋」とも呼ばれています。

通行料金と利用条件

鳥飼仁和寺大橋では、普通自動車や大型車、原動機付自転車の通行が可能ですが、原付二種は軽車両扱いで10円の通行料金が必要です。自転車と歩行者は無料で通行できることから、2020年以降、自転車の通行料金は廃止されました。身体障害者に対しては半額の割引が提供されています。

通行料金の支払いには、現金での支払いか、回数通行券が用意されています。2021年からは、WAONや楽天Edyなどの電子マネー決済も導入されましたが、2022年からはETCに関連した新しいサービスが導入され、電子マネーでの支払いは一時停止となりました。料金所では、安全な通行のために収受員が待機しており、自転車は専用のスロープを通って料金所を通過します。

通行量の推移

開通当初、通行量は1日平均2万台以上と予想されていましたが、実際には2002年度にピークとして15,690台を記録した後、年々減少しています。特に2015年度には10,685台まで減少しており、予想よりも利用が少ないことがわかります。とはいえ、他の大きな橋との渋滞緩和効果が期待されたものの、思ったほどの効果が発揮されていない状況です。

また、周辺道路の整備も影響しており、都市計画道路千里丘寝屋川線の新宝町交点から高柳2交点間の開通後、約2,000台の交通量が増加したことも確認されています。さらに、新宝町交差点の立体交差化工事も行われ、交通の利便性向上が図られています。

まとめ

鳥飼仁和寺大橋有料道路は、大阪府における重要な交通インフラの一つとして地域に貢献しており、交通量の動向や利用料金の変更にも柔軟に対応しながら、その役割を果たしています。今後も地域住民のニーズに適応した運営が期待されます。

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