鳳らん太・ゆう太

鳳らん太・ゆう太は、昭和40年代後半に一世を風靡した漫才コンビです。彼らは、従来の漫才に忍者のようなアクロバティックな動きを取り入れた斬新なスタイルで、観客を魅了しました。

来歴

1968年、鳳啓助・京唄子の門下に入り、同年5月に千日劇場で初舞台を踏みました。同世代には、はな寛太・いま寛大、船仁のるか・喜和そるかなどがいます。彼らと共に、大阪の演芸界を盛り上げました。

しかし、1975年にゆう太が失踪。これは、彼が師と仰いでいた「てかてかトリオ」の高杉国夫の自殺が原因とされています。この事件に大きなショックを受けたゆう太は、姿を消してしまいました。

ゆう太の失踪後、らん太は1976年より同じ門下のみい子と「鳳らん太・みい子」を結成し、活動を継続しました。みい子とのコンビ解消後は、1人で猿まわしを行っています。

メンバー

鳳らん太（おおとり らんた）
本名：市井忠彦（いちい ただひこ）
生年月日：1945年8月12日 - 2020年3月
出身地：石川県
実弟は「ザ・ダッシュ」「コント・スリーピース」に在籍していた市井信彦です。
2002年には法務大臣賞を受賞しています。

鳳ゆう太（おおとり ゆうた）
本名：山下裕太（やました ゆうた）
生年月日：1946年
出身地：新潟県
1975年に失踪。

受賞歴

1970年 - 第5回上方漫才大賞 新人賞

まとめ

鳳らん太・ゆう太は、短い期間ながらも上方漫才界に大きな足跡を残しました。アクロバットを取り入れた斬新なスタイルは、多くの観客を魅了し、上方漫才の可能性を広げました。ゆう太の失踪という悲劇に見舞われましたが、らん太はその後も芸人として活動を続け、上方演芸の灯をともし続けました。

参考文献
*現代上方演芸人名鑑（少年社、1980年）

外部リンク
Office RANTA web - オフィス らん太

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