鳴尾 (名古屋市)

鳴尾の概要

鳴尾（なるお）は、愛知県名古屋市南区に位置する地名で、現行の行政地名は鳴尾一丁目、鳴尾二丁目および鳴尾町です。住居表示は行われていませんが、鳴尾町内には14の小字が存在しています。ここでは、鳴尾の地理的な位置や歴史、町名の由来について詳しく紹介します。

地理

鳴尾一丁目と二丁目は名古屋市南区の南東部にあたります。東は元鳴尾町、西は上浜町、北は南野に接しています。また、鳴尾町には天白川の河川用地の一部が残されています。地域内には独自の小字が設定されており、歴史的な背景も豊かです。

字一覧

鳴尾町には特定の小字があり、消滅したものも含め、地名の変遷を示しています。これらの小字は地域の歴史を反映しており、地元の人々にとって興味深い要素となっています。

歴史

鳴尾の前身は愛知郡鳴尾村であり、これは明治期に周辺の7村が合併して成立したものです。鳴尾村は、後に名古屋市に編入され鳴尾町と名付けられましたが、その後の町名整理によって多くの部分が他の町名へと編入されました。現在の鳴尾一丁目と二丁目は、もともと江戸期まで存在していた牛毛荒井村の地域に位置しています。

牛毛荒井村は、東部が「荒井村」、西部が「牛毛村」として別々に扱われていましたが、合併を経て一村として形成されました。この合併の過程は地域の発展に大きく影響を与えました。

町名の由来

「鳴尾」という名前は、地域の古名に由来しています。江戸後期に編纂された『尾張名所図会』によると、牛毛荒井村には「鳴尾松」と呼ばれる名木があったとされています。この名松は地域の象徴的存在であり、現在も地名としてその名を残しています。

行政区画の変遷

鳴尾町に関する行政区画は、次のような変遷を経てきました。1889年には鳴尾村が町村制に基づく愛知郡鳴尾村となり、その後1906年に笠寺村大字鳴尾へと変わります。1921年には名古屋市南区に編入され、現在の鳴尾町となりました。その後も多くの町名変更が行われ、1973年には鳴尾一丁目と二丁目が成立しました。

世帯数と人口

2019年4月1日現在の鳴尾地域の世帯数と人口については、地域の発展を示す重要な指標となっています。国勢調査によると、鳴尾には一定数の住民が residingしており、その推移も追跡されています。

学区

鳴尾地域では、市立の小学校と中学校に通うための区域が定められています。学校選択制度は導入されていないため、住所に応じた学校に指定されています。公立高校の場合も同様に住所に基づいて学区が設定されています。

施設

地域には鳴尾郵便局やなごや農業協同組合鳴尾支店、南消防署星崎出張所などの施設が存在し、住民の生活を支える重要な役割を果たしています。これらの施設は地域の利便性を高め、住民に必要なサービスを提供しています。

その他

鳴尾の地域は日本郵便の集配エリアでもあり、郵便局が集配業務を行っています。

このように、鳴尾は歴史的な背景や地域の特性を持った魅力的な場所です。過去の合併や町名の由来を考えながら、地域の文化やコミュニティについて理解を深めることができるでしょう。

もう一度検索