鳴門カントリークラブ

鳴門カントリークラブの魅力

鳴門カントリークラブは、徳島県鳴門市に位置するシーサイドゴルフ場で、1964年にその門を開きました。美しい瀬戸内海に囲まれたこのゴルフ場は、まさに自然の中でプレーを楽しむことができる場所です。コースは設計者の佐藤儀一によるもので、海岸地形と渦潮が調和する景色が魅力的です。

歴史的背景

1950年代、日本のゴルフ熱が高まりを見せた中、徳島県内には一つのゴルフ場しか存在しませんでした。1960年に開場された徳島ゴルフ倶楽部の成功を受け、多くのゴルファーから「本格的な18ホールが必要だ」という要望が寄せられました。その背景には、当時の徳島観光ゴルフ株式会社の初代社長であり、商工会議所会頭でもある柏原大五郎のビジョンがありました。

最初は徳島ゴルフ倶楽部の拡張案が検討されましたが、用地の確保が難航したため、新たなゴルフ場の建設が検討されることになりました。候補地として選ばれたのが、鳴門市の北泊地区です。この地域は、標高130メートルに位置する丘陵地で、北側には瀬戸内海、東側には小鳴門海峡、西側には日出湾が広がる美しい景観が特徴です。

佐藤儀一にコース設計を依頼したところ、「関西に比類なきコースになる」との評価を受け、その期待に応えるべく工事が進められました。1963年には鳴門ゴルフ株式会社が設立され、柏原が社長に就任すると、同年6月に造成工事が始まりました。

コースの構成

鳴門カントリークラブのコースは、全18ホール、パー72で構成されています。全体の面積はおよそ990,000平方メートルで、6,305ヤードの長さを持つ本格的なコースです。フェアウェイはコウライの芝が使われ、ラフにはノシバが用いられています。コース内には84のバンカーが配置されており、池と絡むホールも設計されています。

さらに、練習場として5打席の打席を備えており、ラウンドスタイルは毎週火曜日と毎月最終金曜日にセルフ営業を行っています。また、施設は毎週月曜日と12月31日、1月1日は休場日となっています。

魅力とアクセス

このクラブは、徳島県の美しい自然の中にあり、コースからの眺望は格別です。また、交通アクセスも良好で、JR鳴門線の鳴門駅からはタクシーで約20分の距離に位置しています。道路を利用する場合は、神戸淡路鳴門自動車道の鳴門北ICから約9キロメートルの距離です。

工事のエピソード

特に興味深いのは、コース開発中のエピソードです。工事を行う際、ブルドーザーはなんと分解して現地に搬入され、イギリス製のものが10台揃えられました。このような手法は当時としては珍しいもので、その素晴らしい環境にふさわしい高品質なコースを作り上げるための努力の一環でした。

歴史と美しい風景に囲まれた鳴門カントリークラブは、ゴルファーたちにとって特別な場所となるでしょう。自然と一体化したゴルフ体験をぜひ味わってください。

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