鴨居 (横浜市)

神奈川県横浜市緑区鴨居について

鴨居（かもい）は、横浜市緑区に位置する町名で、鴨居一丁目から七丁目と鴨居町から構成されています。住居表示は一丁目から七丁目で実施済みで、鴨居町は未実施区域です。この地域は、鶴見川が北側を流れ、対岸は都筑区となっています。また、南側は保土ケ谷区、南東側は神奈川区と隣接しています。

概要

鴨居は、住宅地としての性格が強い一方で、鴨居駅周辺を中心に多くの商店が集積しています。横浜線の快速停車駅であることや、大型商業施設「ららぽーと横浜」の開業も、地域の発展を後押ししています。駅周辺の交通状況については後述しますが、住宅地としての開発が著しく、大型マンションや県公社竹山団地、旧公団西菅田団地などの大規模住宅団地が数多く見られます。近年では、ららぽーと横浜の開業をきっかけに、鶴見川対岸の都筑区にも「鴨居」の名を冠するマンションが建設され、人口増加が続いています。

交通と渋滞

鴨居駅周辺は、駅の再開発がほとんど進んでいないため、道路整備が追いついていない状況です。狭い道路が谷戸筋や尾根筋、横浜線沿いに複雑に絡み合い、交通量が非常に多いにも関わらず、その交通量を十分に捌ききれていません。そのため、朝から晩まで慢性的な渋滞が発生しており、特に横浜線沿いの東西方向の交通は、時間帯によってはほぼ麻痺状態となるほどの深刻さです。

この渋滞を避けるために、山越えの生活道路が抜け道として利用されていますが、これらの道は急勾配で狭く、危険なため、朝晩は車両通行止めとなる規制が敷かれています。この問題を解決するために、都市計画道路山下長津田線が中山方面から鴨居駅を避け、菅田道路に接続する計画が進められており、現在工事中です。一方、鴨居地域を南北に貫く交通は、鴨池大橋の開通と合わせて拡幅されたため、以前よりスムーズになりました。ただし、鴨居駅前に通じる接続路では、朝晩に混雑が見られます。

地理と地価

鴨居町の字名としては、いくつかの区分けがあります。面積は各丁目によって異なります。住宅地の地価は、2024年1月1日の公示地価によると、鴨居3-16-1の地点で22万3000円/m²、鴨居6-18-3の地点で18万4000円/m²となっています。

歴史

江戸時代まで、鴨居は武蔵国都筑郡鴨居村と呼ばれていました。1868年11月5日に神奈川県に編入され、1873年には神奈川県第6区1番組に、1874年には第7大区1小区に編入されました。1878年には郡区町村編制法により都筑郡下の自治体として発足し、1889年には周辺の村と合併して新治村の大字鴨居となりました。その後、1939年に横浜市に合併し、港北区に編入され鴨居町が設置されました。1969年には緑区が新設され、鴨居町は緑区に編入されています。1972年には竹山一-三丁目が設置され、1985年には住居表示の実施に伴い、鴨居一-七丁目が設置されました。2007年にはららぽーと横浜がオープンし、鴨居駅の利用者数が増加しました。

人口と世帯数

2024年4月30日現在、鴨居の世帯数と人口は以下の通りです。人口と世帯数は、国勢調査によって推移が記録されています。

教育機関

鴨居地域には、横浜市立鴨居小学校、横浜市立緑小学校、横浜市立鴨居中学校、横浜市立東鴨居中学校があります。

その他

鴨居の郵便番号は、郵便局によって異なります。また、警察の管轄区域も警察署ごとに分かれています。

名所・寺社

鴨居には、本柳寺と林光寺といった寺社があります。

参考文献

横浜市町区域要覧（PDF）は、この地域の情報源として参照されました。

関連項目

鴨居に関連する項目としては、鴨池大橋、新治村、小惑星イトカワのクレーター「kamoi」、鴨居 (曖昧さ回避)などが挙げられます。

この情報は、鴨居の歴史、地理、交通、経済、教育など、多岐にわたる側面を網羅的に解説しています。

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