鴨川市陸上競技場

鴨川市陸上競技場について

鴨川市に所在する陸上競技場は、千葉県鴨川市が管理運営する多目的スタジアムです。このスタジアムは、安房郡市において唯一、日本陸連による第3種公認競技場に指定されており、その信頼性と利用価値を高めています。鴨川市総合運動施設の一環として、地域のスポーツ振興に重要な役割を果たしています。

歴史

この施設の歴史は1974年にさかのぼります。建設から約20年後の1995年に大規模な改修が行われ、さらなる利便性向上が図られました。さらに、2010年には5000万円を投入した再改修工事を経て、日本陸連の第3種公認としての資格が継続されることとなりました。これにより、競技者や観客にとって快適な環境が整いました。

利用状況

鴨川市陸上競技場は、様々なスポーツイベントに利用されています。具体的には、南房駅伝大会が陸上競技場から南房総市を結ぶコースで開催されており、地域のスポーツイベントとして定着しています。また、近隣の鋸南町保健福祉センターとの協力により、長狭街道駅伝も実施されています。

残念ながら、収容人数に限界があるため、日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）の試合は開催できませんが、日本フットボールリーグ（JFL）や、ジェフユナイテッド市原・千葉のリザーブズのホームゲームが行われていることもあり、南房総におけるサッカーの重要な拠点として機能しています。その上、現在は日本女子サッカーリーグのチャレンジリーグに所属するオルカ鴨川FCがホームスタジアムとして利用しており、地域のサッカー文化の発展に寄与しています。

さらに、2005年には第10回全日本女子ユース（U-15）サッカー選手権大会・関東予選が開催され、2009年には総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント都県予備予選も実施されました。これらのイベントは、多くの観客を惹きつける要因となっています。

総合運動施設には、他にもサッカー場や、プロ野球の千葉ロッテマリーンズが春季キャンプ地として利用する鴨川市営球場、さらにはソフトボール場が隣接しています。これにより、多様なスポーツ活動が展開され、地域全体のスポーツ振興に寄与しています。

施設概要

鴨川市陸上競技場は第3種公認の陸上競技場として、収容人数は4240人を誇ります。このうち座席数は1240席が固定されているメインスタンドに設けられており、その他の観客席は芝生席となっています。また、トラックは400mの周回コースが8レーン用意されており、さまざまな競技会に対応できるよう設計されています。なお、照明設備は設置されておらず、主に昼間の競技に使用されます。

交通アクセス

この施設へのアクセスも便利で、JR東日本の安房鴨川駅からは徒歩で約30分です。さらに、館山自動車道の木更津南ICからは車で約1時間と、都心からのアクセスも比較的スムーズです。

このように、鴨川市陸上競技場は地域のスポーツ活動を支え続けており、今後のさらなる発展が期待されています。

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