館山自動車道

館山自動車道の概要

館山自動車道（たてやまじどうしゃどう）は千葉県の京葉道路から始まり、富津市の富津竹岡インターチェンジ（IC）まで続く高速道路です。略称は館山道（たてやまどう）で、路線番号はE14に割り振られており、京葉道路や富津館山道路とも接続しています。非常にユニークな特徴を持っており、直接接続する他の高速自動車国道がないため、一つの路線として機能している点が注目されます。

接続と交通の便

館山自動車道は北の京葉道路から南の富津館山道路に接続しており、東京都の中心部から南房総市までを自動車専用道路で結ぶ役割を担っています。また、木更津JCTで東京湾アクアライン連絡道へと分岐するため、神奈川県へのアクセスも可能です。2007年には首都圏中央連絡自動車道（圏央道）と接続し、さらなる利便性を高めています。

路線の特異性

館山自動車道は、日本本土の高速自動車国道としては沖縄県の沖縄自動車道以外には見られない、他の高速道路との直接接続がない珍しい路線です。また、起点の京葉道路接続部にはランプウェイが整備されておらず、全国的にも非常に特異といえます。

インターチェンジと路線名

館山自動車道には、京葉道路との接続点から富津竹岡ICに至るまで数ヶ所のインターチェンジ（IC）が設けられています。具体的には、京葉道路から篠崎ICを起点にしており、木更津南ICまで続きます。また、国土開発幹線自動車道建設法による路線名は「東関東自動車道館山線」、正式な路線名は「東関東自動車道千葉富津線」となっています。

歴史的な経過

館山自動車道の歴史は1995年に始まり、多くの区間が段階的に開通しました。1995年4月26日に千葉南JCTから姉崎袖ケ浦ICが開通し、その後も続々とインターチェンジが開通。特に2007年には全線開通を果たし、君津PAにおいては初のスマートインターチェンジも設置されました。

交通量と運営

館山自動車道の交通量は24時間あたり約6万6827台とされ、料金収入も約3704万5000円に達します。NEXCO東日本の関東支社が管理しており、各種情報伝達手段としてハイウェイラジオも運用されています。

路線状況

館山自動車道には市原サービスエリア（SA）と君津パーキングエリア（PA）の2箇所のみの休憩所があります。市原SAは24時間営業のスナックコーナーがありますが、下り線のガソリンスタンドは深夜営業を行っていません。君津PAはトイレと自動販売機のみの簡素な施設です。また、トンネルは天羽トンネルのみであり、その他の区間は高架または平面で供用されています。

結論

館山自動車道は千葉県内の重要な交通路として位置づけられ、東京都都心と南房総を結ぶ便利な移動手段となっています。今後の更新や発展が期待される路線であり、地域経済や観光にも寄与する役割を果たしています。

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