鴨川清

鴨川 清（かもがわ きよし）

1948年1月24日に茨城県で生を受けた鴨川清氏は、日本のプロ野球界で捕手としてプレーした人物です。その生涯は2017年6月24日に幕を閉じました。

アマチュア時代

鴨川氏の野球人生は、茨城県立那珂湊第一高等学校から始まりました。高校卒業後、社会人野球へと進み、まずオール常磐でその才能を磨きました。オール常磐時代には、社会人野球の最高峰である都市対抗野球大会に出場する栄誉に浴しています。このチームでは、後にプロの世界でも同僚となる福本万一郎氏とバッテリーを組むなど、重要な役割を担いました。オール常磐を離れた後も社会人野球でのキャリアを続け、日本鉱業日立、そして日拓観光といった強豪チームでプレーしました。日拓観光では再び福本氏とチームメイトとなり、プロ野球入りの道を共に歩むことになります。

プロ入りと現役時代

社会人野球での実績が認められ、鴨川氏は1972年にドラフト外でプロ野球の世界へと足を踏み入れました。入団したのは、当時のパシフィック・リーグに所属していた日拓ホームフライヤーズです。捕手という、グラウンド全体を見渡し、投手や守備陣をリードする重要なポジションを担う選手として期待されました。

しかし、プロ野球選手としてのキャリアは比較的短いものでした。日拓ホームフライヤーズに入団後、チーム名が翌1974年から日本ハムファイターズへと変更される激動期に在籍しましたが、プロ野球での現役生活は1974年シーズン限りで終止符が打たれました。プロでの公式戦出場機会は限られていましたが、短い期間ながらもプロフェッショナルな舞台でプレーした経験は、彼の野球人生において大きな足跡を残しました。

プロでの記録と背番号

鴨川氏がプロ野球の一員として記録した足跡は以下の通りです。

初出場: 1973年6月14日、宮城球場で行われたロッテオリオンズとの対戦（前期10回戦）において、9回表に大杉勝男選手の代走として初めて一軍の公式戦に出場しました。この出場は、彼のプロ野球選手としてのキャリアが公式に始まった瞬間でした。
初打席: プロに入って初めて打席に立ったのは、同年9月16日に日本生命球場で行われた近鉄バファローズとの試合（後期9回戦）でのことでした。9回表に打席に入りましたが、相手投手であった神部年男投手の前に凡退に終わりました。

プロ野球で着用した背番号は、所属期間によって変更されています。

1973年: 背番号「64」
1974年: 背番号「30」

現役引退後に関する情報は、公開されている資料からは確認できませんが、プロ野球選手として、また社会人野球で活躍した捕手として、彼の名前は日本の野球史に刻まれています。特に社会人野球時代の都市対抗での活躍や、後にプロでプレーする福本万一郎氏とのバッテリーは、特筆すべきキャリアの一部と言えるでしょう。短いプロ生活ではありましたが、代走や代打での出場機会も得ており、チームにおけるユーティリティプレーヤーとしての役割も担っていた可能性がうかがえます。捕手として、また一人の野球人として、鴨川清氏の歩んだ道は、多くの野球ファンや関係者の記憶に残るものと言えるでしょう。

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