鵜沼北インターチェンジ

鵜沼北インターチェンジ（うぬまきたインターチェンジ）は、岐阜県の南部に位置する各務原市の東部地域、具体的には鵜沼大安寺町という場所に設けられた交通の要衝です。ここで地域の主要幹線道路である国道21号のバイパス区間、通称「坂祝バイパス」と、各務原市が管理する市道とが連結しています。このインターチェンジは、この地域の交通ネットワークにおいて重要な結節点の一つとしての役割を果たしています。

開設経緯

このインターチェンジの歴史は比較的新しいものです。2009年（平成21年）3月20日に正式に供用が開始されました。この日付は、国道21号坂祝バイパスが段階的に整備される中で、特に鵜沼インターチェンジから勝山インターチェンジまでの約3.3キロメートルの区間が開通した日と同日です。この部分開通に伴い、地域の交通アクセス向上を図るために新たに設けられたインターチェンジであり、計画的な道路整備の一環として位置づけられます。

構造

鵜沼北インターチェンジは、上下の道路が平面で交わるのではなく、立体的に交差する構造となっています。具体的には、国道21号坂祝バイパスの本線が下を通り、その上を各務原市道が跨ぐ形で設計されています。この立体構造により、信号待ちなどがなくスムーズな交通の流れが確保されています。インターチェンジへ出入りするためのランプウェイと連結する各務原市道のうち、特に「市道鵜782号線」と呼ばれる区間は、このインターチェンジの開設に合わせて新たに整備されたものです。この新設された市道は、インターチェンジと周辺の住宅地や施設を結ぶ主要なアクセス路としての機能を担っています。

役割と機能

鵜沼北インターチェンジが設置された主たる目的は、その周辺に広がる住宅密集地の住民、特に緑苑団地、松が丘団地、つつじが丘団地といった比較的規模の大きな住宅団地に住む人々の、国道21号へのアクセス利便性を大幅に向上させることでした。これにより、通勤や買い物といった日常生活における移動がよりスムーズになりました。さらに、このインターチェンジは、地域に点在する様々な観光スポットやレクリエーション施設へのアクセス拠点としても重要な役割を担っています。インターチェンジから各務原パークウェイといった周辺道路を利用することで、歴史ある車折神社、信仰を集める日之出不動や迫間不動、自然体験ができる各務野自然遺産の森、そして多目的に利用される県営各務原公園などへ容易にアクセスすることが可能です。このように、地域住民の生活を支えるだけでなく、地域の魅力を訪れる人々にも提供するゲートウェイとしての機能も果たしています。

周辺環境

鵜沼北インターチェンジのすぐ近くには、地域の自然や生活が息づく風景が広がっています。インターチェンジのそばを流れる大安寺川は、周辺の自然景観に潤いを与えています。また、新池のような水辺もあり、地域住民の憩いの場となっています。教育施設としては、地域の子どもたちが通う各務原市立緑苑小学校、各務原市立八木山小学校、そして各務原市立緑陽中学校といった学校が点在しており、地域の教育環境を形成しています。さらに、歴史的な建造物である大安寺も比較的近距離に位置しており、地域の歴史や文化を感じさせます。これらの周辺施設や自然環境が一体となって、鵜沼北インターチェンジ周辺の地域性を特徴づけています。

鵜沼北インターチェンジ