鶴瓶の1/10女子マラソン

鶴瓶の1/10女子マラソン

『鶴瓶の1/10女子マラソン』は、1988年の4月から1989年の3月にかけて関西テレビで放送された女性視聴者参加型のスポーツ番組です。この番組は、松竹芸能が制作し、全47回にわたって放送されました。女性ランナーたちが参加者として、短縮された距離のマラソンに挑むことを目的としたユニークな企画でした。

番組の概要

本来のマラソン距離42.195kmを10分の1、つまり4.2195kmに短縮し、近畿地方にある大型公園などを舞台にコースが設定されました。この形式により、女性たちが参加しやすい環境が整えられました。通常のマラソンでは4kmの距離で給水ポイントは設けられないことが多いですが、参加者の安全を考慮し、給水所が設けられるという配慮もありました。

司会を務めた笑福亭鶴瓶は自らもランナーとして参加し、番組内においてリタイヤすることなく完走を果たしました。体調不良で出場できなかった回も一度ありましたが、鶴瓶は常にベスト10以内の成績を保持し、目を引く存在となりました。毎回の放送では、出場者の紹介と共に優勝者から全参加者の順位が発表され、途中棄権者も含めたランキングが示されました。

放送時間と出演者

『鶴瓶の1/10女子マラソン』は土曜日の14:00から14:30の間に放送されました。この番組での重要な役割は、司会だけでなく企画にも関わった笑福亭鶴瓶が担いました。また、実況には杉山一雄と山本浩之がそれぞれ前期と後期で担当し、コース紹介には福井敏雄、笑福亭達瓶、笑福亭瓶太が出演しました。

エピソード

番組の中で印象的だったのが、宝塚市大会（第10回）でのエピソードです。鶴瓶の長女が出場し、見事完走したことに加え、長男である太郎も急遽参加。彼はゼッケンを着用せずに走っていたため、コース係員から注意を受けて泣き出すというハプニングもありました。観衆や他の参加者の励ましを受けながら、無事にゴールを果たした姿は、視聴者にとって記憶に残るものでした。

さらに、最終回の前に行われた大阪城公園大会（第46回）では、太郎が再び出場し、今回はきちんとゼッケンをつけて参加。無事に完走し、かつての大会での悔しさを晴らすことに成功しました。

最終回は沖縄県のオクマビーチで行われ、参加者のために2泊3日のツアーが組まれました。定員は当初50名でしたが、最終的には100名以上が参加し、盛況なイベントとなりました。出場者は一般公募されたものの、バスガイドや女子高校生、銀行員などといった特定の職業に属する人々が応募の条件に含まれていました。

この番組を通じて、総出場者数は2,291名に達し、多くの女性ランナーの挑戦が描かれました。彼女たちの努力と熱意が、多くの人々に感動を与えたことでしょう。

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