鶴田諒

鶴田 諒

鶴田 諒（つるだ りょう）氏は、1988年12月8日生まれ、日本の元ラグビーユニオン選手です。山梨県出身であり、そのキャリアを通じて多くのラグビーファンに親しまれました。

競技との出会いと学生時代

鶴田氏が本格的にラグビーの道を歩み始めたのは、比較的遅く、中学3年生の時でした。そこから才能を開花させ、山梨県立日川高等学校へと進学。高校時代には、全国から有望な選手が集まる第30回高校東西対抗試合に東軍の一員として出場するなど、その実力を広く認知されるようになります。2007年に日川高校を卒業した後、鶴田氏は東海大学のラグビー部へ進みました。東海大学では、後の日本代表として活躍する木津武士氏、リーチマイケル氏、三上正貴氏といった錚々たるメンバーと同期として切磋琢磨しました。彼らと共に過ごした大学4年間は、選手としての成長において非常に重要な時期であったと言えるでしょう。2011年に東海大学を卒業し、新たなステージへと進みます。

トップリーグでのキャリアスタート

大学卒業後、鶴田氏はジャパンラグビートップリーグに所属するNTTコミュニケーションズシャイニングアークス（現在の浦安D-Rocks）に加入しました。プロラグビー選手としてのキャリアをスタートさせた鶴田氏は、ルーキーイヤーの2011年10月29日、ジャパンラグビートップリーグの開幕節、ヤマハ発動機ジュビロ戦において先発メンバーとして公式戦デビューを果たしました。この試合は、プロ選手としての第一歩を踏み出す記念すべき一戦となりました。NTTコミュニケーションズシャイニングアークスでは、チームの主力選手として長年にわたり貢献しました。

7人制日本代表としての活躍

15人制ラグビーでの活躍に加え、鶴田氏はセブンズ（7人制ラグビー）の分野でもその才能を発揮しました。2012年には、7人制日本代表に選出されています。スピードと機動力が求められる7人制の舞台でも国際経験を積むことは、選手としての幅を広げる上で貴重な経験となりました。

新たな挑戦と現役引退

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスでの長いキャリアを経て、鶴田氏は2022年にNTTドコモレッドハリケーンズ大阪へ移籍しました。新たなチームでの挑戦は、彼の選手生活に新鮮な刺激を与えました。レッドハリケーンズ大阪では、経験豊富なベテランとしてチームを支え、後進の指導にもあたったことでしょう。そして、2025年5月、鶴田氏は所属していたレッドハリケーンズ大阪を退団するとともに、現役選手としてのキャリアに終止符を打つことを発表しました。中学3年生でラグビーを始めて以来、約20年間にわたる選手生活をここで終えました。鶴田諒氏が日本のラグビー界に残した功績は、多くの若い選手にとって手本となるでしょう。現役引退後の彼の活動にも注目が集まります。

鶴田氏のキャリアは、地方の高校から大学、そしてトップリーグ、さらには国際舞台へと駆け上がった、努力と情熱に満ちた軌跡と言えます。今後のラグビー界への貢献にも期待が寄せられています。

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