鷲別駅

鷲別駅について

鷲別駅（わしべつえき）は、北海道登別市鷲別町2丁目に位置する北海道旅客鉄道（JR北海道）室蘭本線の駅です。この駅は駅番号H31を持ち、特急「すずらん」などの多くの列車が停車します。さらに、電報略号は「ワヘ」であり、事務管理コードは▲130314です。

歴史

鷲別駅の始まりは1901年（明治34年）12月1日で、当初は北海道炭礦鉄道が運営する停留場として開業しました。その後、1903年（明治36年）には位置が現在の幌別寄りに約500メートル移転し、一般駅としての機能を持つようになります。1906年（明治39年）には、鉄道路線が国有化され、官設鉄道に移管されました。

1940年代前半には旅客用地下道が設置され、その後1995年に閉鎖されました。1944年（昭和19年）には貨物の取扱いを廃止しましたが、1946年（昭和21年）には再開。その後、1959年には再び貨物取扱いを終了し、1980年には荷物の取扱いも廃止されました。1984年には業務委託駅となり、1987年には国鉄分割民営化によりJR北海道が運営を引き継ぎました。

1996年からは駅舎が移転され、新たに下りホームに駅舎が設けられました。2007年にはホームの長さが拡張され、2011年にはJR北海道の業務委託駅の中で唯一、みどりの窓口がない無人駅となりました。最終的には2015年11月に無人駅としての運営が開始され、一時的に通学時間帯には改札係員が配置されることになりました。

駅名の由来

駅名は、その所在地名に由来しており、鷲別川のアイヌ語名から来ていると考えられています。ただし、語義については「チワㇱペッ（波・立つ・川）」や「アシュㇱペッ（柴・群生する川）」など、いくつかの説があります。

駅の構造

鷲別駅は地上にあり、相対式ホームを2面2線持つ構造です。ホーム間の移動は跨線橋を使用します。かつては上りホームに駅舎があり、地元の東室蘭操車場と一部を共有していましたが、1996年に上りホームが移転し、現在の駅舎が新設されました。無人駅として運営されており、自動券売機やベンチ、運行情報を掲示するディスプレイが設置されています。

周辺環境

この駅は登別市と室蘭市の境界に位置しています。また、駅の直下には北海道道107号室蘭環状線の鷲別アンダーパスが通っており、周辺にはさまざまな施設があります。南側には道南バスの「鷲別駅前」停留所があり、かつて駅舎が上り線側にあった際にはここが最寄りのバス停でしたが、現在は北側の「高砂小学校前」や「上鷲別入口」が最寄りの停留所となっています。

北側には室蘭看護専門学院や海星学院高等学校、東翔高等学校、室蘭工業大学、室蘭聾学校があり、これらの教育機関へのアクセスも考慮されています。南側には恵愛病院が徒歩約10分の位置にあります。

利用状況

「登別市統計書」では各年の乗車人員のデータが記載されていますが、2015年11月の無人化以降のデータは掲載されていません。

隣接駅

隣接する駅は室蘭本線の東室蘭駅と幌別駅です。大きな交通の要所として鷲別駅は町の重要な役割を果たしています。

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