鷹島汽船

鷹島汽船有限会社

鷹島汽船有限会社は、長崎県松浦市に本社を構え、松浦市の島嶼地域と九州本土を結ぶ定期航路を運航する海運会社です。1965年の設立以来、地域住民の生活を支える重要な役割を果たしています。

概要

1965年（昭和40年）に鷹島村（当時）で設立され、今福港（九州本土）と飛島、鷹島を結ぶ航路、そして御厨港と青島、黒島、鷹島を結ぶ航路を運営しています。設立当初は今福 - 殿ノ浦の航路のみでしたが、1969年（昭和44年）に鷹島商船有限会社から事業を譲り受け、航路を拡大しました。鷹島商船が運航していた伊万里航路（焼玉機関の木造貨客船を使用）は廃止され、御厨 - 阿翁のフェリー航路が引き継がれました。

2009年（平成21年）に鷹島肥前大橋が開通し、鷹島は陸路で佐賀県唐津市と繋がりました。しかし、2024年現在でも、合併により松浦市の一部となった鷹島地区と松浦市中心部を結ぶ公共交通機関は、鷹島汽船の航路のみです。また、飛島、青島、黒島にとっては、鷹島汽船が唯一の公共交通手段となっています。

鷹島肥前大橋の開通後、輸送人員と車両航送の減少が見られました。これに対応するため、減便や今福航路におけるフェリーから旅客船への切り替えが行われました。この変更により、飛島発着の車両航送ができなくなったため、御厨航路のフェリーを週に一日、飛島に寄港させる措置が取られています。

航路

今福 - 飛島 - 殿ノ浦（鷹島） (旅客船)
距離: 9.5km
所要時間: 25分
一日5往復
1月1日は全便休航
1966年8月5日フェリー就航、2016年4月旅客船に変更
御厨 - 青島 - 船唐津（鷹島） - 黒島 - 阿翁（鷹島） (フェリー)
距離: 23.5km
所要時間: 1時間15分
一日3往復
御厨 - 青島間は1往復
1月1日は全便休航
水曜日は飛島寄港の変則ダイヤ
1969年8月1日フェリー就航

船舶

運航中の船舶

フェリーたかしま2 (フェリー)
2002年10月1日就航
総トン数: 162.00トン
ディーゼルエンジン搭載
機関出力: 1,200ps
航海速力: 12.00ノット
旅客定員: 96名
乗用車: 10台、トラック: 4台
主に御厨航路に就航
たかしま (旅客船)
2016年4月就航
総トン数: 60トン
最大速力: 24ノット
旅客定員: 96名
主に今福航路に就航

過去の船舶

過去には、以下のフェリーが運航していました。

第一たかしま丸
第八たかしま丸
フェリーたかしま (初代) : 引退後、「第八フェリーいきつき」として再利用
ニューたかしま
フェリーたかしま (2代)
ニューたかしま2

外部リンク

松浦市 - 交通アクセス
* 佐世保旅客船協会 - 鷹島汽船有限会社

※鷹島汽船の公式サイトは存在しないため、時刻や運賃については松浦市または佐世保旅客船協会のウェブサイトでご確認ください。

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