鷹見浩

鷹見 浩：地方競馬を彩った騎手から名伯楽へ

鷹見浩氏は、1965年11月3日生まれ、愛知県出身の地方競馬騎手、そして調教師です。大井競馬場を拠点に、騎手として華麗なるキャリアを築き上げ、その後は調教師として新たな成功を収めました。O型という血液型からも、その情熱的な人柄が垣間見えます。

騎手時代：数々の重賞競走制覇

1983年9月、地方競馬騎手免許を取得し、大山末治厩舎からデビュー。同年12月には早くも初勝利を挙げ、その才能の片鱗を見せつけます。その後、福永二三雄厩舎を経て石田貞雄厩舎に所属。

騎手時代における最大のハイライトは、1990年8月にテツノヒリユウで制覇した第11回関東盃でしょう。これが鷹見氏の重賞初制覇となり、彼の名を地方競馬界に轟かせました。

その後も、テツノヒリユウ、ツキフクオー、レオボストン、オンユアマーク、サンデーバニヤンなど、数々の名馬に騎乗し、数々の重賞競走で勝利を重ねます。特に、テツノヒリユウとのコンビは、関東盃だけでなく、東京盃、東京シティ盃でも優勝を果たすなど、長く記憶に残る活躍を見せました。

中央競馬にも1度だけ挑戦、1993年6月13日、札幌競馬場で札幌日経オープンに出走した経験を持ちます。

2006年5月31日、調教師への転身のため、惜しまれつつも騎手を引退。大井競馬場で行われた引退式には、多くのファンが詰めかけました。地方競馬通算成績は、10124戦987勝という輝かしい記録を残しました。勝率9.7%、連対率18.6%という数字からも、その卓越した技術と勝負強さが伺えます。

調教師時代：新たな才能の発掘と育成

騎手引退後、鷹見氏は新たなステージへと進みます。2006年5月25日、調教師免許試験に合格。同年6月1日付けで調教師免許を取得し、同年12月1日、大井競馬場本場に厩舎を開業しました。

調教師としての手腕も高く、開業早々から多くの勝利を挙げ、2010年9月1日には、ヤサカファインで第17回アフター5スター賞を制覇。これが管理馬として初の重賞競走優勝となり、調教師としての地位を確固たるものにしました。

その後も、ヒロアンジェロ、スーパーパワー、ゴールドメダル、ブラックヘブン、ビタースウィートなど、数々の活躍馬を送り出し、地方競馬界に多大なる貢献を果たしています。

中央競馬にも挑戦し、2009年7月18日にはティーエムヒロインが新潟競馬場で出走しています。

2010年12月8日時点での地方競馬通算成績は、879戦119勝、勝率13.5%、連対率26.7%。騎手時代と同様に、高い勝率を誇り、調教師としての才能も遺憾なく発揮しました。

鷹見浩氏の功績

鷹見浩氏は、騎手として、そして調教師として、地方競馬に多大な貢献を果たしました。数々の重賞競走優勝、数多くの活躍馬の育成、そして高い勝率。その輝かしい実績は、地方競馬史に長く刻まれるでしょう。その情熱と卓越した技術は、多くの関係者やファンに深い感銘を与え続けています。地方競馬という舞台で、彼は常にトップレベルで戦い続け、後進の育成にも力を注いできたのです。彼の功績は、これからも語り継がれていくことでしょう。

もう一度検索