鹿児島県立種子島高等学校

鹿児島県立種子島高等学校

鹿児島県立種子島高等学校は、鹿児島県西之表市に位置する県立高等学校です。種子島の北部地域にあり、島内では数少ない高等学校の一つとして、地域社会に貢献しています。2006年に、（旧）鹿児島県立種子島高等学校と鹿児島県立種子島実業高等学校が統合して新たに開校しました。

概要

種子島高校は、西之表市における唯一の高等学校であり、種子島全体でも2校しかない貴重な存在です。もう1校は、中種子町にある鹿児島県立種子島中央高等学校です。本校は、鹿児島県教育委員会が進める高等学校再編の一環として、2つの学校の統合により誕生しました。

島内には鉄道が通っておらず、バスの運行本数も限られているため、多くの生徒が許可を得て、スーパーカブなどの単車で通学しています。卒業後の進路は多岐にわたり、大学への進学を目指す生徒もいれば、地元の企業や様々な分野での就職を選択する生徒もいます。

設置課程・学科

種子島高校には、以下の全日制課程3学科が設置されています。

普通科
生物生産科
電気科

学科の枠を超えて科目を自由に選択できる「総合選択制」を導入しており、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応じた学習が可能です。

教育理念

校訓：「誠実・気魄・寛恕・創造」
スクールコンセプト：「つかもう未来 のばそう個性」
スクールカラー：紺青色

シンボル

校章：種子島を象徴する「鉄砲百合」の花を3本組み合わせたデザイン。
校歌：2007年に制定。作詞は第一期生、作曲は音楽教諭の永井哲氏。歌詞は3番まであり、各番に「種子島高校」という校名が登場します。

旧・鹿児島県立種子島高等学校

1926年に「鹿児島県立第一鹿児島中学校分校」として設立された男子校を前身とします。学制改革を経て、1949年に高等女学校の流れを汲む学校と統合し、男女共学の「鹿児島県立種子島高等学校」となりました。2008年に閉校しましたが、新設された種子島高校とは別の歴史を持つ学校として扱われています。

校訓：「誠実・明朗・友愛・気魄」
校章：鉄砲百合を背景に「高」の文字を配置。
校歌：作詞は三木甫水氏、作曲は林幸光氏。歌詞には「種子高校（たねこうこう）」という略称が使われていました。

沿革

種子島高校は、旧種子島高等学校と種子島実業高等学校の歴史を受け継いでいます。それぞれの学校の沿革は以下の通りです。

旧・鹿児島県立種子島高等学校

1926年：「鹿児島県立第一鹿児島中学校分校」として設立。

旧・鹿児島県立種子島実業高等学校

1904年：「熊毛郡立種子島農林学校」として創立。
1959年：「鹿児島県立種子島実業高等学校」と改称。農業科、化学工学科、家庭科を設置。

新・鹿児島県立種子島高等学校

2006年：旧種子島高校と種子島実業高校を統合し開校。

部活動

文化部と体育部があり、多くの生徒が活発に活動しています。部活動加入率は8割を超えています。

著名な出身者

荒木太朗（演出家、脚本家）
河口洋一郎（コンピュータグラフィックスアーティスト、東京大学名誉教授、文化功労者）
上妻未来（俳優、モデル、タレント）
鮫島伸一（俳優、お笑い芸人）
大寛宗之（大相撲力士）
長野力(西之表市長)

関連項目

鹿児島県高等学校一覧
日本の工業高等学校一覧
日本の農業に関する学科設置高等学校一覧
鹿児島県立種子島実業高等学校
鹿児島県立開陽高等学校（通信制課程の協力校）

外部リンク

* 鹿児島県立種子島高等学校

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