鹿児島県立鹿児島聾学校

鹿児島県立鹿児島聾学校の概要

鹿児島県立鹿児島聾学校は、鹿児島市下伊敷一丁目にある特別支援学校で、聴覚に障害のある子どもたちを対象としています。この学校は、初めて設立された1903年からの長い歴史を持ち、県内では唯一の聾学校として、多様な教育プログラムを提供しています。

歴史の歩み

学校は、1903年（明治36年）に「私立鹿児島慈恵盲唖学院」として始まりました。1929年には県立に移管され、「鹿児島県立盲唖学校」に改称されましたが、1948年には盲学校から分離し、現校名の「鹿児島県立鹿児島聾学校」となりました。2013年には創立110周年という重要な節目を迎えています。

設置されている学部

鹿児島聾学校では、以下のように多様な学部が設置されています。

• - 幼稚部
• - 小学部
• - 中学部
• - 高等部（高等学校と同等の課程）
• - 被服科
• - 産業工芸科
• - 理容科
• - 高等部専攻科（高等学校修了後の2年間）

このように、段階的に教育を受けることができ、各学部は生徒の特性やニーズに応じたカリキュラムを実施しています。

校訓と関係者の思い

1986年に制定された校訓は、「よく話しことばで考える豊かな子」です。この言葉には、子どもたちが周囲と積極的にコミュニケーションをとり、自己表現を大切にする姿勢が込められています。また、学校の校歌も1982年に制定され、地域に根ざした教育をするという強い意志が感じられます。

施設と特色

鹿児島聾学校は、聴覚相談センターを併設しており、聴覚に関する相談や支援を行っています。教育の一環として、技術習得や職業訓練に向けた専門の科も設けられており、理容や被服、工芸等の実習が行われています。

沿革の主な出来事

学校の沿革は多様な教育環境の変化を反映しています。1948年の独立以降、理容師や美容師を養成するための認可を受け、各種施設の充実が図られています。また、2003年には100周年を迎え、さまざまな記念事業が行われるとともに、2015年に新校舎への移転が完了し、より良い学習環境が整いました。

アクセス情報

学校へのアクセスも良好で、最寄りのバス停は「下伊敷」と「岩崎」で、周囲には短期大学や医療機関も存在しています。国道3号や鹿児島県道208号線が近くに通っており、交通の便に優れています。

このように、鹿児島県立鹿児島聾学校は、歴史的背景や教育プログラム、地域とのつながりを大切にし、聴覚に障害がある子どもたちの成長を支援しています。

もう一度検索