鹿屋串良ジャンクション

鹿屋串良ジャンクション：東九州自動車道と大隅縦貫道の要衝

鹿児島県鹿屋市串良町に位置する鹿屋串良ジャンクション（JCT）は、東九州自動車道と大隅縦貫道（串良鹿屋道路）を接続する重要な交通拠点です。2014年12月21日、東九州自動車道の加治木JCT方面と大隅縦貫道が供用開始されました。計画当初は、旧鹿屋市と串良町の境界付近に位置することから、鹿屋市街地からはやや離れた場所に建設されました。そのため、鹿屋市街や錦江町、肝付町方面へのアクセスには、大隅縦貫道を経由する必要があります。

アクセスと料金体系

鹿屋串良JCT自体は一般道と直接接続しておらず、車両の乗り入れは、大隅縦貫道の細山田IC、東原IC、笠之原ICなどを利用する形になります。東九州自動車道の清武JCTから末吉財部IC間は新直轄方式で建設されたため、鹿屋串良JCTを含むこの区間は通行料金が無料となっています。この料金体系は、利用者の利便性向上に大きく貢献しています。

開通までの道のり

鹿屋串良JCTの開通は、長年の計画と建設の積み重ねによって実現しました。1997年には東九州自動車道の鹿屋串良IC（当時）から末吉財部IC間の施工命令が出され、その後、志布志ICから鹿屋串良IC間、さらに大隅縦貫道の鹿屋串良ICから笠之原IC間の施工命令も発令されました。当初の開通予定は2007年度～2008年度とされていましたが、2004年には東九州自動車道の清武JCTから末吉財部IC間の建設方式が変更されるなど、計画変更を経て、2014年の開通に至りました。2020年の令和2年7月豪雨による被災の影響で、志布志IC方面の開通が一時遅延しましたが、2021年7月17日に全線がつながりました。

地理的位置と歴史

鹿屋串良JCTは、本州、四国、九州にまたがる高速道路網の薩摩地方における南端部、谷山ICよりも南に位置し、高速道路施設としては九州最南端に位置する重要な拠点です。2013年には、仮称であった「鹿屋串良IC」から現在の名称「鹿屋串良JCT」へと正式名称が変更されました。開通前は、都城IC（宮崎自動車道）や国分IC（東九州自動車道）が鹿屋市からの最寄りインターチェンジでしたが、鹿屋市役所では、宮崎方面へのアクセスは末吉財部ICから国道10号を経由するルートを推奨していました。

接続道路と周辺環境

鹿屋串良JCTは、E78東九州自動車道および大隅縦貫道（串良鹿屋道路）と接続しています。東九州自動車道では、大崎IC、野方IC/道の駅野方あらさの、曽於弥五郎ICと隣接しています。大隅縦貫道では、細山田ICにつながっています。周辺には、豊かな自然が広がり、観光や地域経済活性化にも貢献しています。

まとめ

鹿屋串良JCTは、東九州自動車道と大隅縦貫道を繋ぐ重要な交通結節点として、地域の交通インフラを支えています。開通までの歴史や地理的位置、周辺環境などを理解することで、このジャンクションの役割と重要性をより深く認識できるでしょう。今後も、地域の交通ネットワークを支える重要な拠点として、その役割を果たしていくことが期待されます。

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