鹿島 (愛南町)

鹿島の魅力

鹿島（かしま）は愛媛県南宇和郡愛南町外泊にある島で、宇和海に浮かんでいます。島の頂上には展望台がそびえ、訪れる人々に素晴らしい景色を提供します。この美しい島は宇和海海中公園及び足摺宇和海国立公園に属しており、自然の豊かさを体感できる場所となっています。

1955年11月4日、鹿島は愛媛県の指定名勝となり、島の保護と観光振興が促されています。

自然と動植物

藩政時代には、鹿島は旧宇和島藩の「御狩場」として利用されており、当時は一般の立ち入りが禁止されていました。しかし、現在では県有地となり、動植物の保存が行われています。鹿や猿が餌付けされていることでも知られており、訪れる人々が彼らに親しむことができます。

さらに、キャンプ場も整備されており、夏季には海水浴を楽しむ多くの観光客で賑わいます。鹿島の周辺には色とりどりの珊瑚類と熱帯魚が生息しており、シュノーケリングなどのアクティビティを通じて、その美しさを体感することができます。また、近年では毎年5月中旬に「ホタル＆サンセットウォッチング」が開催され、多くの観光客がその幻想的な光景を楽しみに訪れています。

島の南岸には、断崖がそびえ立ち、「鹿島穴（うど）」という奥行き120mの大洞穴があります。この洞穴は舟での探検が可能で、訪れる人々にとって特別な体験を提供しています。

アクセス

鹿島へのアクセスは、宇和島自動車バス「鹿島渡し」下車後、渡船乗り場を経由します。渡船乗り場には駐車場や水洗トイレも備わっており、利用者に配慮されています。「とらや」前からは夏季のみ渡船が運航されており、1年を通じてはグラスボート（ガイヤナ・ユメカイナ）が運行されています。

車両でのアクセスも便利で、国道56号線を利用して愛南町へ向かうことができます。愛媛県道320号船越平城線（以前の西海有料道路、現在は無料）を利用して、国道の分岐点から約15分の距離に位置しています。また、最寄りのJR予讃線宇和島駅からは、宇和島自動車の「城辺バスターミナル」を経由し、「外泊・武者泊行き」のバスに乗り換えて「鹿島渡」で下車することができます。

鹿島は、その自然の美しさと豊かな生態系、そして訪れる人々を魅了する数々のアクティビティによって、観光地としての魅力が高まっています。訪問者は、素晴らしい景色や独自の文化を楽しむことができるでしょう。

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