鹿森ダム

鹿森ダムについて

鹿森ダム（しかもりダム）は、愛媛県新居浜市立川町に位置する、二級河川国領川水系足谷川に建設されたダムです。このダムの湖は「別子の湖」と呼ばれています。鹿森ダムは、地域の治水と工業用水供給のために設計され、多目的に機能するように建設されました。

ダムの概要

鹿森ダムは、1962年（昭和37年）6月に竣工し、1963年（昭和38年）に供用を開始しました。これは愛媛県内で管理される6つのダムの中でも最も古いものです。国領川はこれまで何度も氾濫を起こしていたため、鹿森ダムの建設は地域の防災にとって重要な役割を果たしました。このダムにより水の流れを安定させ、地域の工業都市である新居浜市に対して、必要な水資源を提供することが可能となりました。

ダムの北側には愛媛県道47号新居浜別子山線が通っており、ループ橋の青龍橋が設置されています。この橋は2010年2月に完成し、4月28日から開通しています。ダムを訪れる際にはこの橋を通ることができ、周辺の風景を楽しむことができます。

設備と機能

鹿森ダムの設備としては、主に発電と給水の機能が備わっています。左岸には、ダムから約100メートルの地点に取水塔があり、ここから下流の山根発電所へ水が送られています。この発電所では、最大出力6700kwで電力が生成されています。また、発電後の水は山根配水場へ送られ、海岸地域に位置する各工場に供給されています。

取水塔までは、ダムの湖側に手すりが付いた遊歩道でアクセスできるものの、取水塔自体には施錠がされているため立ち入ることはできません。また、この遊歩道を進んだ先は現在荒れているため、立ち入らない方が無難です。

ダムの地域における役割

鹿森ダムは、新居浜市における重要なインフラの一つであり、地域の安全を守るための治水機能を提供しています。また、工業用水の供給も行っているため、地域経済においても重要な役割を担っています。このように、鹿森ダムは単に水を溜める施設ではなく、地域の生活や経済活動に密接に関わる存在となっています。

参考情報

鹿森ダムに関する詳細な情報は、愛媛県の公式サイトやダム便覧などで確認することができます。これらのリソースでは、鹿森ダムの運営や監視に関する最新データが提供されており、地域住民や関心のある訪問者にとって有益な資料となっています。

鹿森ダムはその重要性と機能から、今後も地域の防災や工業発展に寄与し続けることでしょう。

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