鹿行

鹿行（ろっこう）地域について

鹿行（ろっこう）とは、茨城県南東部に位置する地域を指す名称です。この名称は、かつて存在した鹿島郡の「鹿」と行方郡の「行」の文字を組み合わせて作られました。この地域は、太平洋（鹿島灘）と霞ヶ浦という二つの水域に挟まれた、自然豊かな場所です。水郷筑波国定公園の一角をなし、筑波山の美しい姿を望むことができます。

地域の特徴

鹿行地域は、その地理的な特性から、気象情報や行政区分など、さまざまな場面で用いられる名称です。水戸地方気象台が発表する注意報や警報では「鹿行地域」として扱われ、県庁などの自治体でも同様の名称が使用されます。そのため、茨城県内はもちろん、関東地方の他の都県でも一定の知名度があります。また、学校の部活動などでは「県東地区」や「県南東地区」と呼ばれることもあります。

構成する市町村

鹿行地域は、以下の5つの市で構成されています。

旧行方郡域
潮来市（いたこし）
行方市（なめがたし）
旧鹿島郡域
鹿嶋市（かしまし）
神栖市（かみすし）
鉾田市（ほこたし）

歴史

この地域は、1875年5月6日まで「新治県」の一部でした。2011年3月11日に発生した東日本大震災では、液状化現象などの被害に見舞われました。

その他の特徴

自動車ナンバー: この地域で登録された自動車のナンバープレートは「水戸」になります。
鉄道: 鹿島臨海鉄道大洗鹿島線（鉾田市・鹿嶋市）とJR鹿島線（鹿嶋市・潮来市）が通っています。かつては鹿島鉄道鉾田線も存在しましたが、2007年3月31日に廃止されました。
スポーツ: Jリーグの鹿島アントラーズが、鹿行地域全域をホームタウンとしており、鹿嶋市を中心にサッカーが盛んです。鹿島学園高等学校や茨城県立鹿島高等学校など、サッカー強豪校も存在します。
サーフィン: 鹿島灘沿岸はサーフィンのスポットとしても知られており、関東各地から多くのサーファーが訪れます。ただし、離岸流が発生しやすく、水難事故も多いため、注意が必要です。
警察: 鹿嶋警察署（鹿嶋市）、神栖警察署（神栖市）、鉾田警察署（鉾田市）、行方警察署（潮来市・行方市）の4つの警察署が管轄しています。2017年には神栖市に神栖警察署が開設されました。
農業: 農業も盛んで、特に鉾田市はメロンの産地として有名です。出荷量は日本一を誇ります。
工業: 鹿島港を中心に、鹿島臨海工業地帯が形成され、鉄鋼や石油化学などの産業が集積しています。

鹿行地域は、豊かな自然と歴史、そして多様な産業が共存する魅力的な地域です。

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