鹿角コミュニティFM

鹿角きりたんぽFMについて

鹿角きりたんぽFM（かづのきりたんぽエフエム）は、秋田県鹿角市と鹿角郡小坂町の一部地域を対象にFM放送を行うコミュニティ放送局です。この放送局は、2013年に開局され、秋田県内で5番目、北部地域では初めてのコミュニティ局としてスタートしました。愛称の「きりたんぽFM」は、地元の名物料理「きりたんぽ」に由来し、そのシンボルマークもこの料理をイメージしています。

この放送局は、地域に密着した放送スタイルを採用しており、「まちに 自然に 風土に 努力に 夢に 家庭に あなたに 恋する ラジオ」というコンセプトで運営されています。放送エリアは、鹿角市の約90%の世帯と、小坂町の一部地域に拡大しており、自社制作の多様な番組を提供しています。また、エフエム秋田やNHK-FMの中継局と同じ方式で送信されており、さらにはインターネットを介しての配信も行われ、多くのリスナーに親しまれています。

開局からの沿革

鹿角きりたんぽFMの歴史は2013年10月4日に始まりました。その日に特定地上基幹放送局の免許を取得し、10月8日には正式に放送を開始しました。開局を記念した特別番組『いしがきくんとなかやくんと誰なんだりゅいちくん』も放送され、話題となりました。その後も、季節ごとの特番や地域の行事に関する番組が定期的に編成され、多様なメディアを通じて地域情報が発信されています。

2014年には、サイマルラジオのテスト配信を開始し、後に本配信に移行しました。また、開局から1周年を迎えた際には、花輪駅前スタジオから26時間の生放送を行うなど、地域の人々との交流を深めてきました。毎年、開局記念日の10月8日には特別番組を制作し、放送を通じて地域の魅力を伝えています。

主な番組と特長

鹿角きりたんぽFMでは、自社制作のプログラムが豊富に展開されています。例を挙げると、「鹿角の農業を語る」や「歌謡 de OH!演歌」など、多岐にわたる内容がリスナーに届けられています。また、企業や地元の団体とのコラボレーションを通じて、コミュニティの活性化を図っています。

特に注目すべきは、鹿角きりたんぽFMが自社取材でニュースを制作・放送している点で、地域の声を届ける貴重な存在です。これは、全国的にも珍しい取り組みとなっており、地域社会の情報環境を豊かにする役割を果たしています。

防災ラジオの導入

鹿角市では、2014年12月から防災ラジオの貸与が始まりました。この制度により、各世帯および事業所に対して防災情報が直接伝達されます。放送局はその担い手として、重要な情報を迅速に伝える役割を果たしています。

まとめ

鹿角きりたんぽFMは地域に根ざした放送局として、リスナーに親しみやすいコンテンツを提供し続けています。地域の文化や行事を紹介する番組を通じて、多くのリスナーとのつながりを大切にしています。開局以来続く「恋するレディオ」のコンセプトを大切にしながら、今後も地域に支持される放送局として歩み続けることでしょう。

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