鹿野川道路

鹿野川道路（かのがわどうろ）

鹿野川道路は、愛媛県西予市の野村町予子林から始まり、喜多郡肱川町宇和川を結ぶ全長10.7キロメートルの道路です。この道路は、地滑りの多い地域に位置しており、以前は狭隘な幅員4.5メートルで線形も悪いため、しばしば交通が遮断される問題がありました。そのため、国土交通省が線形を改良し、幅員を拡張することを目的として改築を進めました。

概要

• - 起点: 西予市野村町予子林
• - 終点: 大洲市肱川町宇和川
• - 延長: 6.7キロメートル
• - 規格: 第3種第3級
• - 車線数: 完成2車線
• - 道路幅員: 10メートル
• - 車線幅員: 3.0メートル
• - 設計速度: 50キロメートル/時

この道路は、さまざまな構造物が多く含まれており、特にトンネルが4カ所（合計4.4キロメートル）、橋梁が9橋（合計0.7キロメートル）あり、全体の約80%が構造物で占められています。

歴史

鹿野川道路の事業は、1984年（昭和59年）に始まりました。1985年（昭和60年）には用地の買収および工事が開始され、約8年後の1993年（平成5年）8月には一部区間が供用されました。そして、1999年（平成11年）6月26日には完成し、正式に供用が開始されています。

通過市町村

この道路は、西予市及び大洲市（旧肱川町）を通過します。高知方面へのアクセスには国道197号が利用され、大洲方面にも同様に国道197号で接続しています。

主要構造物

この道路には主要なトンネルや橋が存在します。以下にその一例を挙げます。

• - 主なトンネル

- 大地トンネル: 長さ1,337メートル
- 栗ノ木トンネル: 長さ1,552メートル

• - 主な橋梁

- 新大谷橋: 長さ178メートル
- 新宇和川大橋: 長さ115メートル

周辺情報

なお、鹿野川道路の周辺には「清流の里ひじかわ」や「風の博物館」といった観光施設もあります。これらの施設は、地域の文化や自然を体験できる場として多くの来訪者を迎えています。

結論

鹿野川道路は、地域交通の改善だけでなく、周辺地域の発展にも寄与する重要なインフラです。持続的な交通網の整備は、地域の経済活動や住民の生活にも大きな影響を与えています。今後も交通の便が向上し、地域のさらなる発展が期待される道路として注目されるでしょう。

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