鹿骨新橋

鹿骨新橋（ししぼねしんばし）

鹿骨新橋は新中川に位置する橋で、東京都江戸川区の鹿骨六丁目と松本二丁目を結んでいます。この橋の名称は地域の住民からの公募によって選ばれ、1600通以上の応募の中から「鹿骨新橋」が採用されました。

橋の歴史

この橋は1995年（平成7年）12月に開通し、江戸川区内の都市計画道路補助第288号線の一部を形成しています。この橋の建設は、江戸川区の新中川橋梁整備プロジェクトの一環として行われました。新しい橋は地域の交通の重要性を高めるためと、周圍の整備に貢献することが期待されています。

橋の基本情報

• - 橋長: 119.3 m
• - 形式: 3径間連続非合成箱桁橋
• - 最大支間長: 49.7 m
• - 鋼重: 527 t
• - 幅員: 18.0 m（車道：9.0 m、歩道：4.5 m×2）
• - 橋格: 一等橋（TL-20）
• - 道路規格: 4種2級
• - 工事費: 16億4千万円
• - 着工: 1992年（平成4年）
• - 竣工: 1995年（平成7年）
• - 工事主体: 江戸川区
• - 橋梁設計・施工: 川田工業株式会社

工事法と設計理念

この橋の中央部分は潮の干満を利用して工事が行われ、浮桁に橋桁を設置して架設されています。この方法は工期を短縮し、周囲の水面利用者への影響を最小限に抑えることに成功しました。

整備と公園の相乗効果

「水と橋の公園」をテーマにした整備方針が採用されています。周辺には親水空間と公園の整備が進められ、鹿本橋や水辺でのイベントスペースとの連携を図っています。これにより、地域住民が水辺を楽しむ空間を提供することが目指されています。

デザインと景観

鹿骨新橋のデザインは、スレンダーで軽快な印象を与えることを意識しており、巻きつくようなデザイン要素と花や緑を取り入れています。水面に張り出したバルコニーは特に目を引き、橋を単なる交通手段から地域の憩いの場へと変えています。

地域コミュニティへの影響

この橋は、歩道が広く設計されており、彫刻なども配置されています。特に子どもたちが集まる「鹿骨新橋」の象徴的な4つのバルコニーには「愛」「平和」「未来」「勇気」をテーマにした子供像が設置されており、未来を担う子供たちへのメッセージが込められています。

路線バスと周辺の施設

鹿骨新橋は路線バスの路線が通っており、以前は近隣の鹿本橋を通っていましたが、都市計画道路補助第288号線が整備されたことにより経路が変更され、現在はこの橋経由で運行されています。周囲には江戸川区立鹿骨小学校や松本小学校、松本幼稚園などが立地し、生活基盤としても重要な役割を果たしています。

まとめ

鹿骨新橋は単なる橋の機能を超えて、地域住民が集い憩う場としても重視されています。水辺との調和を図りながら、地域の交通と文化をつなぐ大切な存在です。

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