鹿骨(ししぼね)は、
東京都江戸川区に位置する町名であり、
住居表示が実施されています。現在の行政地名は、鹿骨一
丁目から鹿骨六
丁目までです。この記事では、この鹿骨地区の前身であり、現在も一部が残る鹿骨町(ししぼねちょう)についても詳しく解説します。
地理
鹿骨は
江戸川区のほぼ中央部、やや東寄りに位置しています。北は
東松本、
南小岩に、東は
西篠崎、
上篠崎、
篠崎町に、南は
谷河内、新堀に、西は
新中川を挟んで大杉、松本と隣接しています。東側は
東京都道307号王子金町江戸川線、西側は
新中川によって区切られています。特に注目すべきは、現在の
西篠崎の一部が以前は鹿骨3
丁目および鹿骨町の一部であったという点です。その名残として、西
篠崎町内には鹿骨3
丁目町会会館が残っています。
地価
住宅地の地価は、
2024年1月1日の
公示地価によると、鹿骨2-15-10の地点で30万2000円/m2、鹿骨4-7-13の地点で29万1000円/m2となっています。このデータから、鹿骨地区の地価は比較的安定していることがわかります。
歴史
鹿骨の歴史は、
1932年(
昭和7年)の
江戸川区成立時に鹿骨町として誕生したことに始まります。
1970年(
昭和45年)の町名地番整備(
住居表示の実施ではありません)によって、地区の大部分は鹿骨一
丁目から五
丁目となりました。この際、鹿骨一
丁目から五
丁目に編入されなかった
地域は、旧来の鹿骨町として存続し、6箇所に分かれて飛地状に存在していました。鹿骨六
丁目は
1991年(平成3年)に新たに成立しました。
1991年(平成3年)以降、
住居表示が実施され、同年2月には一・二・四
丁目、同年8月には五・六
丁目、
1992年(平成4年)3月には三
丁目の
住居表示が完了しました。6箇所に分かれていた鹿骨町のうち、5箇所は鹿骨一
丁目から六
丁目、
西篠崎の一部などとなりましたが、最も
面積の小さい飛地1箇所のみは他町に編入されず、現在も鹿骨町として存続しています。
地名の由来
鹿骨という地名の由来は、奈良時代(8世紀)にまで遡ります。春日大社の創建に際し、常陸の鹿島神宮から分霊された際、多くの神鹿が同行し、約1年かけて奈良へ向かったと伝えられています。その途中、この地で鹿が亡くなったため、手厚く葬ったことが地名の由来とされています。この伝承は、鹿骨という地名が持つ歴史的な重みを感じさせます。
2024年8月1日現在、
江戸川区が発表した鹿骨の
世帯数と
人口は以下の通りです(具体的な数値は省略)。
国勢調査による
人口と
世帯数の推移については、詳細なデータが参照可能です。
また、2021年の
経済センサス調査によると、事業所数と従業員数も公表されており、鹿骨地区の経済活動の一端を垣間見ることができます。これらのデータから、鹿骨地区は住宅地としての側面だけでなく、一定の経済活動も行われていることがわかります。
現在も残る鹿骨町についても、
2024年8月1日現在の
世帯数は62
世帯、
人口は124人となっています。
国勢調査による
人口と
世帯数の推移も、鹿骨地区全体の動向を把握する上で重要な情報です。
学区
鹿骨地区の小中学校に通う場合、学区は以下の通りです(具体的な学校名は省略)。
江戸川区では学校選択制度が導入されているため、区内全域から学校を選択することが可能です。この制度は、児童・生徒の教育環境の選択肢を広げる上で重要な役割を果たしています。
交通
鹿骨地区には
鉄道駅がありません。篠崎駅が近い鹿骨二
丁目を除いて、ほぼ全域が
鉄道駅から1km以上離れた場所に位置しています。最寄りの駅としては、
都営地下鉄新宿線の篠崎駅、JR
総武本線の
小岩駅が挙げられます。
バス路線としては、
京成バスが3路線運行しており、篠崎駅、
瑞江駅、
一之江駅、
小岩駅、新
小岩駅、
葛西駅などへのアクセスが可能です。これらのバス路線は、
地域住民の移動手段として重要な役割を果たしています。
道路・橋梁
主要道路としては、
東京都道307号王子金町江戸川線(柴又街道)、鹿骨街道、鹿本通り、大杉橋通りがあります。また、鹿骨新橋、鹿本橋、大杉橋といった橋梁も
地域を結ぶ重要な役割を担っています。
施設
鹿骨地区には、鹿骨区民館、
江戸川区鹿骨事務所、鹿骨コミュニティ図書館、鹿骨健康サポートセンター、小岩消防署、都農林総合研究センター江戸川分場などの公共施設があります。教育施設としては、
江戸川区立鹿骨中学校、
江戸川区立小岩第五中学校、
江戸川区立鹿骨小学校、
江戸川区立松本小学校、
江戸川区立鹿骨東小学校があります。保育園、寺院、神社も
地域住民の生活を支える上で重要な存在です。
その他
鹿骨地区の郵便業務は、特定の郵便局が担当しています(詳細は省略)。
まとめ
鹿骨地区は、歴史的な背景を持ちつつ、現代の生活に適した住環境が整っている
地域です。この記事を通して、鹿骨地区の魅力や特性を深く理解していただければ幸いです。