麒麟山温泉

麒麟山温泉は、新潟県東蒲原郡阿賀町、飯豊山地の西南部、常滑川と阿賀野川の合流点付近に位置する温泉地です。その歴史は古く、江戸時代以前から「湯の浦温泉」として親しまれてきました。

泉質

泉質は、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉で、泉温は33〜36℃です。源泉かけ流しの湯は、疲労回復や神経痛などに効果があると言われています。

温泉街の様子

麒麟山の北東麓、阿賀野川のほとりには2軒の旅館が佇んでいます。そのうち1軒は「絵かきの宿」として知られ、新潟市内外から多くの画家が訪れます。阿賀野川の雄大な流れを望む露天風呂は、訪れる人々を魅了してやみません。四季折々の自然美を堪能しながら、心身ともにリフレッシュできるでしょう。

どちらの旅館も日帰り入浴が可能なので、気軽に温泉を楽しめます。かつては他にも旅館がありましたが、平成23年7月の新潟・福島豪雨による被害を受け、残念ながら閉館しました。

また、麒麟山温泉は、芥川賞を受賞した小説『ブエノスアイレス午前零時』の舞台になったという説もあります。小説の世界観に浸りながら、温泉街を散策するのもおすすめです。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、JR磐越西線の津川駅または鹿瀬駅からアクセスできます。津川駅からは東へ約3km、鹿瀬駅からは南西へ約3kmです。鹿瀬駅からは、平日のみ運行の鹿瀬コミュニティバス「きりん山温泉」バス停が最寄りです。

車を利用する場合は、磐越自動車道の津川ICから約2kmです。駐車場も完備されているので、安心して訪れることができます。

麒麟山温泉は、豊かな自然と歴史、そして温かいおもてなしが魅力の温泉地です。日常の喧騒を忘れ、心身ともに癒されるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

関連項目

奥阿賀温泉郷

外部リンク

絵かきの宿 福泉
古澤館
阿賀町の旅館・温泉 - 阿賀町観光協会

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