麗しの瞳

『麗しの瞳』（Soul Kiss）

『麗しの瞳』（原題：Soul Kiss）は、オーストラリア出身のシンガーソングライター、オリビア・ニュートン＝ジョンが1985年に発表した13作目のスタジオ・アルバムです。この作品は、彼女のキャリアにおいて重要な位置を占めており、当時のオリビアが産休に入る直前に制作された最後のスタジオ録音盤として知られています。

アルバムは1985年にリリースされ、前作から続く円熟したポップサウンドと、より内省的な雰囲気を併せ持った楽曲群が収録されています。同時期には、アルバムと同名のミュージック・ビデオ集も発売されました。このビデオ集には、アルバムの中から選ばれた5つの楽曲の映像が収められており、視覚的にも『麗しの瞳』の世界観を伝える役割を果たしました。ビデオ集に収録された楽曲は、「ソウル・キッス」「恋愛専科」「永遠(とこしえ)の絆」「哀しき愛の運命(さだめ)」「ライト・モーメント」でした。これらの映像作品を通じて、リスナーは楽曲に込められた感情やメッセージをより深く理解することができました。

収録曲

『麗しの瞳』には、バラエティ豊かな楽曲が収められています。以下に主な収録曲を挙げます。

1. 恋愛専科（Toughen Up）
2. ソウル・キッス（Soul Kiss）：アルバムのタイトルチューンであり、後にミュージック・ビデオも制作されました。
3. クィーン・オブ・パブリケーション（Queen of the Publication）
4. 永遠(とこしえ)の絆（Emotional Tangle）：この曲もミュージック・ビデオが制作されています。
5. 哀しき愛の運命(さだめ)（Culture Shock）：社会的な視点も含まれる楽曲で、ミュージック・ビデオも作られました。
6. 甘い誘惑（Moth to a Flame）
7. 眠れぬ想い（Overnight Observation）
8. 愛の行方（You Were Great, How Was I?）：この楽曲は、ザ・ビーチ・ボーイズのメンバーとして知られるカール・ウィルソンとのデュエット曲であり、特に注目されました。
9. ドライヴィング・ミュージック（Driving Music）
10. ライト・モーメント（The Right Moment）：アルバムを締めくくる楽曲の一つで、ミュージック・ビデオも制作されました。

日本盤ボーナス・トラック

日本でリリースされた盤には、特別なボーナス・トラックとして以下の楽曲が追加収録されていました。

恋に魅せられて（Electric）

2010年リマスター盤ボーナス・トラック

2010年に発売されたリマスター盤では、オリジナル収録曲に加えて、以下のボーナス・トラックが収録されました。

恋に魅せられて（Electric）：日本盤ボーナス・トラックとして収録されていた楽曲が、リマスター盤にも収められています。
* [ソウル・キッス]（Soul Kiss (Extended Version)）：タイトル曲のロングバージョンが追加されました。

『麗しの瞳』は、オリビア・ニュートン＝ジョンのキャリアにおいて、一時的な活動休止前の重要な節目となる作品であり、彼女の多様な音楽性と表現力が凝縮されたアルバムと言えるでしょう。ミュージック・ビデオ集との連携も含め、当時の多角的なメディア展開も特徴的を射ていました。

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