麻雀の反則行為

麻雀の反則行為（チョンボ）について

麻雀における反則行為、いわゆるチョンボについて解説します。チョンボは、ルール違反の中でも特に重大なものとされ、発覚した場合には罰則が科せられます。ここでは、チョンボの種類や罰則、具体的な反則行為の例について詳しく見ていきましょう。

チョンボの種類と罰則

チョンボがあった場合、一般的にはチョンボした者が罰符を支払い、その局をやり直すことになります。罰符の額は満貫払いが一般的で、リーチ棒などの供託点は出した者に、積み棒は積まず、親も移動しません。

ただし、牌を隠したりすり替えたりするなどの故意による重大なルール違反は、反則行為ではなく不正行為（イカサマ）として区別されます。

罰則は、重い順に以下の3段階があります。

1. 罰符：重大な反則に対して科せられる罰則で、反則者が対戦相手3人に対して一定の点数を支払います。通常は元の局をやり直します。満貫相当額を支払うのが一般的ですが、親と子の区別なく一定点数とするルールもあります。役満阻止などの目的で故意に反則が行われることを防ぐため、反則者のアガリ放棄で局を続行し、流局した場合に罰符が適用されることもあります。
2. アガリ放棄：局の続行が可能な反則に対して課せられる罰則で、その局において和了ることが許されません。リーチ・チー・ポン・カン、聴牌宣言なども禁止されます。次の局に移ると自動的に解除されます。
3. 供託：局の続行が可能な反則行為のうち、比較的軽微なものに対して適用されます。通常、1000点の点棒を供託し、直後に和了した者に与えられます。

また、プロ団体の競技麻雀では、その場で罰符を払うのではなく、対局終了後にチョンボした者のトータルの成績から減算する方式が採用されることがあります。

反則行為の例

麻雀における反則行為の例を以下に示します。

和了時の間違い：誤ロンや誤ツモなど。手牌を倒してしまった場合は罰符、発声したのみの場合はアガリ放棄となることが多いですが、ハウスルールにより異なる場合があります。
立直時の間違い：ノーテンリーチなど。流局時に手牌を公開し、聴牌していないことが発覚した場合に罰符が適用されます。
副露の間違い：錯チー・錯ポン・錯カン、喰い替え違反など。アガリ放棄が適用されることが多いです。
多牌と少牌：手牌が所定の枚数よりも多い状態（多牌）または少ない状態（少牌）。通常はアガリ放棄が適用されます。
見せ牌・腰：手牌の一部を晒してしまうことや、鳴くか否かで迷ってしまうこと。マナーに属することが多く、罰則付きで採用されることは少ないです。
その他：壁牌（山）を崩してしまった場合や、全自動麻雀卓で誤ってスイッチを押してしまった場合など。

チョンボの定義

本記事では、罰符が適用される反則行為をチョンボと定義しましたが、狭義と広義のチョンボがあります。

狭義のチョンボ：元来は「間違った和了」の意味で、和了の条件を満たしていないにもかかわらず和了を宣言した場合を指します。
広義のチョンボ：罰符が適用される反則行為にとどまらず、麻雀における反則行為全般を指す場合があります。

麻雀は、高度な戦略と判断力が求められるゲームですが、ルールを守って楽しくプレイすることが大切です。反則行為には十分注意し、公正なゲームを心がけましょう。

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