麻雀刺客

麻雀刺客（まーじゃんしかく）

『麻雀刺客』は、日本物産によって1988年7月にアーケード用脱衣麻雀ゲームとしてリリースされた作品です。1990年にはMSX2にも移植され、多くのファンに支持されています。主な特徴は、可愛らしいアニメ風のヒロインたちであり、彼女らのデザインは著名なアニメキャラクターに似ていることで知られています。

作品の概要

本作は、当時の脱衣麻雀ゲームが多く実写的なアプローチや劇画風のスタイルであったことに対し、アニメタッチのグラフィックを採用したことで話題を呼びました。『麻雀刺客』の登場によって、ブームが起こり、アニメをテーマにした脱衣麻雀という新たなジャンルが確立されました。特に著作権の問題が指摘されており、ヒロインたちのキャラクターデザインが作品の魅力を引き立てる一方で、危険性も孕んでいました。続編として、同年に発売された『麻雀刺客外伝 花のももこ組』は、アニパロ要素は薄く、物語の背景も異なります。

1990年には、外伝作品『麻雀刺客列伝 麻雀ウォーズ』がPCエンジン専用ソフトとして登場しました。

ストーリー

プレイヤーは、最強の雀士として知られていますが、裏麻雀界から送り込まれる刺客に立ち向かう必要があります。彼らはプレイヤーの運と技量を狙っており、表の麻雀界で生き残るためには、次々と現れる麻雀刺客たちを倒さなければなりません。デート中、様々なヒロインたちがプレイヤーの前に立ちはだかります。

ゲームシステム

ゲームは二人対戦形式で進行し、アリアリやウラあり、槓ドラの要素が含まれます。対局中は、プレイヤーが上がるごとに脱衣シーンが用意されており、キャラクターから服が脱がれていく様子が描かれます。また、プレイヤーは対戦相手に勝つことで、さまざまな行動を選択することができ、次の対局に向けて有利な条件を得ること也可能です。

登場キャラクター

本作には特に個性的な対戦相手が登場します。最初の敵は、ウエイトレスの「らん真里」で、続いて不良高校生の「鮎本まどか」、外国人女性の「ナウシーカ・ヤノ」、マジシャンの「高中真美」と「里見えみ」、そして最後のボスであるOLの「水上らむ」など、多彩なキャラクターが対戦相手として立ちはだかります。それぞれのキャラクターは、異なるデザインモチーフからインスパイアを受けており、感情や動機が描かれています。

脱衣シーンとイカサマ技

脱衣シーンは、対戦相手を倒すごとに展開されますが、選択肢によってその結果が変わってくるため、プレイヤーは戦略を考えながら進める必要があります。また、本作にはイカサマ技が用意されており、「気迫パワー」と「通しパワー」を駆使することで、対局で有利な展開を作り出すことができます。

評価と影響

ゲーム雑誌のライターも本作のクオリティの高さを評価しており、特にユニークな選択肢や対局画面のデザインへの称賛が寄せられています。アーケードゲームとしてだけでなく、麻雀ゲーム全体に新しい風を吹き込んだ作品として、今でも語り草となっています。

『麻雀刺客』は、単なる脱衣麻雀に留まらず、キャラクターやストーリー、ゲームメカニクスに至るまで、多岐にわたる要素で楽しませてくれる魅力的なタイトルです。

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