黒乃奈々絵

黒乃奈々絵：作品と人物像

黒乃奈々絵（くろの ななえ）は、日本の漫画家であり、その作品は多くのファンを魅了しています。1980年生まれ、栃木県出身の彼女は、作新学院高等学校美術デザイン科を卒業後、漫画家としての道を歩み始めました。ここでは、黒乃奈々絵の作品の特徴や人物像、そして彼女の軌跡について詳しく解説します。

作風の特徴

黒乃奈々絵の作風は、緻密なストーリー構成と激しいアクションシーンが特徴です。複雑な伏線を張り巡らせた物語は、読者を飽きさせません。絵柄は美しく、カラー作品ではアナログとCGを併用しています。特に、『PEACE MAKER』シリーズ連載時はアナログをメインとしていましたが、近年ではCGの使用頻度が増えています。水彩絵具やアクリル絵具、コピックなど、様々な画材を駆使して描かれる作品は、色彩豊かで繊細です。

人物像

漫画を描き始めたきっかけは、『南国少年パプワくん』や『うしおととら』からの影響が大きいと語っています。学生時代には国語と美術が得意科目で、体育と社会が苦手だったそうです。旅行好きで、コピックを誕生日プレゼントに貰ったものの、コピック塗りは難しいと感じているようです。また、NHK-BShiの番組「新選組 〜あなたの『誠』はなんですか〜」でテレビ初出演を果たしています。

自身のブログでは、「多分FTMゲイ」であると表明していますが、性同一性障害の診断はまだ受けていないとのことです。

デビューから現在まで

1999年、『ワガママ天使の育て方。』が月例ガンガン杯準入賞作品となり、デビューを果たしました。同年、『月刊少年ガンガン』で『新撰組異聞PEACE MAKER』の連載を開始し、注目を集めます。2002年には、エニックスのお家騒動を経てマッグガーデンに移籍し、『月刊コミックブレイド』で『PEACE MAKER鐵』の連載を開始しました。

その後も、『コミックブレイドZEBEL』での表紙担当や『Vassalord.』の連載開始など、精力的に活動を続けます。2005年には『PEACE MAKER 鐵』の連載を一時休止し、『殲鬼戦記ももたま』の連載を開始しました。2007年には『Vassalord.』が『月刊コミックブレイドアヴァルス』に移籍し、2009年には『殲鬼戦記ももたま』が連載休止となります。

2010年以降は、携帯サイトでの『PEACE MAKER鐵 油小路編』配信や、『殲鬼戦記ももたま』の連載再開など、新たな展開を見せます。2013年には『Vassalord.』が完結し、『PEACE MAKER鐵 北上篇』がムックに掲載されました。2014年には『PEACE MAKER鐵 北上篇』の連載が再開され、2015年には『殲鬼戦記ももたま』が完結しました。

2020年には『PEACE MAKER 鐵』の連載が再び休止しましたが、2022年にMAGCOMIで隔月連載として再開。しかし、2023年2月28日掲載の第95話をもって再び休止し、連載再開は未定となっています。

また2023年3月にはX（旧Twitter）にて「連載中の『PEACE MAKER鐵』に対する適応障害と見られるうつ状態につき連載休止中」と発表。

主な作品リスト

連載中
PEACE MAKER 鐵
完結作品
新撰組異聞PEACE MAKER
Vassalord.
殲鬼戦記ももたま
読切作品
ワガママ天使の育て方。
ZOUL HALF
メイド in ふぃぎゅあ☆
* 指輪

画集と挿絵

画集として『黒ノ蛾』と『Chronograffiti』が発売されています。また、桑原水菜の小説『イルゲネス -The Genetic Sodom ILEGENES-』の挿絵も担当しています。

まとめ

黒乃奈々絵は、その独特な世界観と魅力的なキャラクターで、多くの読者を魅了し続けています。今後の活躍からも目が離せません。

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