黒岩常祥

黒岩常祥について

黒岩常祥（くろいわ つねよし）は、1941年12月13日に東京市牛込区に生まれた生物学者であり、東京大学の名誉教授としてその名を轟かせている。彼は日本植物学会の会長を務め、日本学士院の会員であり、数多くの学術的栄誉を受ける文化功労者としても知られている。

教育と職歴

黒岩は1966年に東京都立大学の理学部生物学科を卒業し、1971年には東京大学大学院の理学系研究科植物学専攻の博士課程を修了した。その後、東京都立アイソトープ総合研究所で研究員として活動し、1973年には岡山大学理学部生物学科で講師としてキャリアをスタートさせた。

岡山大学では1974年に助教授に昇進し、1977年には岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所に移籍し、助教授に就任。その後、1983年には同研究所の教授に昇進し、1987年には東京大学理学部生物学科の教授に就任した。1991年からは東京大学附属植物園園長、1992年には東京大学総長補佐を務め、1993年には東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻の教授となった。

また、黒岩は1997年に東京大学の評議員に、2001年には日本植物学会の会長に選ばれた。2003年からは立教大学理学部生命理学科の教授としても活動し、東京大学名誉教授の称号も得ている。2007年からは立教大学大学院理学研究科の特任教授を務め、2009年には小石川植物園後援会の会長に就任。2015年には日本女子大学理学部の客員研究員となっている。

受賞歴

黒岩は研究活動において多くの栄誉を受けており、その受賞歴は非常に豊富である。1998年には日本電子顕微鏡学会賞（瀬藤賞）および日本植物形態学会賞を受賞した。さらに2001年には国際細胞小器官生物学会からミイシャーイシダ賞を受賞し、2003年には東レ科学技術賞も受賞している。

特に2005年から2008年にかけては、日本植物生理学会賞、日本植物学会学術賞、日本植物学会大賞、紫綬褒章、アメリカ植物科学会のC.R.L.M.バーンズ賞を受賞し、アメリカ植物科学会の終身会員にも選出された。2010年にはみどりの学術賞、2011年には文化功労者として認められ、2015年に瑞宝重光章を受けるなど、彼の業績は国内外で高く評価されている。

まとめ

黒岩常祥は、日本の生物学界において重要な地位を占め、多くの後進に影響を与えている。長年にわたる研究活動や教育活動を通じて、多くの成果を上げ、植物生物学の発展に寄与してきた。彼の業績は今後も新しい世代の研究者たちに影響を与え続けるだろう。

もう一度検索