黒崎真也

黒崎真也は、1878年（明治11年）5月5日に生まれ、1959年（昭和34年）3月26日に没した日本の官僚です。彼は内務官僚として、また民政党系の県知事として活躍しました。

生い立ちと初期の経歴

黒崎真也は、山形県出身で、旧米沢藩士・五十嵐力助の次男として誕生しました。その後、叔父である黒崎忠助の養子となります。彼の姉である久子は、海軍中将の上泉徳弥の妻です。彼は第二高等学校を経て、1905年に東京帝国大学法科大学政治学科を卒業しました。

内務省でのキャリア

1906年11月、黒崎真也は文官高等試験行政科試験に合格し、内務省に入省します。最初の赴任地は香川県で、県属としてキャリアをスタートさせました。その後、香川県事務官補、奈良県事務官、大分県事務官、そして大分県警察部長を歴任しました。

1913年には関東都督府に転じ、事務官や民政部庶務課長などを務めました。1920年3月に一旦官職を退き、大連取引所長に就任しますが、加藤高明内閣が成立した後の1924年7月には、樺太庁内務部長として官界に復帰しました。

県知事としての活躍

1926年8月、黒崎真也は滋賀県知事に就任します。しかし、田中義一内閣成立後の1927年5月17日には休職となります。1929年5月、濱口内閣が成立すると、山口県知事に就任し、その後、新潟県、京都府の各知事を歴任しました。1931年12月18日には京都府知事を休職し、1932年1月29日には依願免本官となり、官界を退きました。

退官後の活動

退官後、黒崎真也は服部報公会において、理事、常務理事、そして理事長事務取扱を歴任しました。

人物

黒崎真也は、内務官僚として、また県知事として、その手腕を発揮しました。彼は、激動の時代において、地方行政の要として、日本の発展に貢献した人物と言えるでしょう。

参考文献

歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
米沢市史編さん委員会『続・米沢人国記　近・現代篇』1983年。

外部リンク

財団法人 服部報公会

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